■安倍政権と読売、産経による論点すりかえは慰安婦問題でも
(https://lite-ra.com/2014/09/post-471.html)
安倍政権と右派メディアが手を組んで事実をねじ曲げ、問題の本質を隠蔽しているのは、「慰安婦問題」も同様だ。
安倍政権と読売、産経など右派メディアは、朝日新聞がいわゆる吉田証言を取り消し全面謝罪したにもかかわらず、「朝日の誤報が国際社会の誤解を生んだ」「国連のクマラスワミ報告撤回を要求せよ」と大合唱をしている。クマラスワミ報告というのは1996年に国連人権委員会が日本の従軍慰安婦制度を「性奴隷」と認定した報告書だが、この根拠になっているのが吉田証言。朝日はその責任を取れというのだ。
まず、安倍晋三首相や菅義偉官房長官ら政権幹部が会見やインタビューでこうした趣旨の発言をして、読売、産経、右派ジャーナリズムがこれに呼応する形で大合唱は始まった。
ところが、クマラスワミ報告をきちんと読んでみると、吉田証言にふれているのは序文の数行。しかも、秦郁彦氏による吉田証言への反論も併記されている。吉田証言と国連の「性奴隷」の認定には、実はなんの関係もなかったのだ。
読売と産経、そして安倍政権こそが論点をすりかえて、従軍慰安婦そのものを封じ込めようとしている。彼らは朝日が歴史的犯罪を犯したと断罪するが、我々にいわせると、犯罪的なのはどっちだ、という話だ。
■中曽根元首相が「土人女を集め慰安所を開設」していた証拠
(https://lite-ra.com/2014/08/post-413.html)
慰安婦問題を隠蔽しようとする自民党政権だが、実はその重鎮が慰安所を作り慰安婦の調達までしていた事実がある。先の大戦で海軍主計士官(将校)の地位にあった中曽根元首相が自分の“手記”の中で、この事実を書いており、しかも、防衛省にそれを裏付ける戦時資料が存在していたのだ。そこには、部隊の隊員によるこんな文言が書かれていた。
「主計長 海軍主計中尉 中曽根康弘」「主計長の取計で土人女を集め慰安所を開設」
■産経の総帥が軍の慰安所づくりを大自慢「女の耐久度チェックも」
(https://lite-ra.com/2014/09/post-440.html)
ほとんど知られていないが、産経という新聞は、会社のトップが慰安所づくりを自慢するようなところだ。
総帥というのは元産経新聞社長で、フジサンケイグループ会議議長だった故・鹿内信隆のこと。鹿内は戦中、陸軍経理部に招集されていたのだが、産経社長就任後に桜田武・元日経連会長との対談集『いま明かす戦後秘史』(サンケイ出版/絶版)で、陸軍時代の思い出話として、慰安所設置について自慢げに語っている。
鹿内「そのときに調弁する女の耐久度とか消耗度、それにどこの女がいいとか悪いとか……といったことまで決めなければならない(笑)」
■関東大震災で朝鮮人虐殺を煽ったのは、読売の総帥だった!
(https://lite-ra.com/2014/08/post-419.html)
一方、読売新聞のオーナーは関東大震災の朝鮮人虐殺を煽った張本人だ。日本史上最悪のジェノサイドのきっかけとなった朝鮮人暴動のデマは、戦後、読売新聞社主として君臨した正力松太郎が警視庁官房主事時代に広めたことがわかっている。
〈デモや集会を取り締まり、朝鮮人学生のひそかな独立運動に目を光らせていた〉正力が、そのデマに振り回され、〈軍人達に「こうなったらやりましょう!」と腕まくりをして叫び、警視庁に駆けつけていた新聞記者たちには「朝鮮人が謀反を起こしているといううわさがあるから触れ回ってくれ」と要請〉したのである(『九月、東京の路上で』より)。