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第三者委員会公表前に遁走したフジ日枝久「最大の罪」は安倍晋三をはじめとする政治家との癒着 子弟を次々入社させ…

 しかも、日枝氏の問題は今回の性加害トラブルに直接関係するものだけではない。その最大の罪は、政界との癒着だろう。

 とくに、安倍晋三元首相との関係の深さは有名で、第二次安倍政権では、首相動静をチェックするだけでも、20回以上の会食や会談を行なっている。また、毎年8月には、富士河口湖町の「富士桜カントリー倶楽部」で一緒にゴルフするのが恒例になっていた。

 2014年8月、広島市で多数の人命を奪った土砂崩れ災害が起きた際、夏休み中の安倍首相がその知らせを受け対応指示後にもゴルフ場でプレイを強行していたことが発覚し「人命よりゴルフが大事か」と批判されたが、このときも、日枝氏と一緒だった。

 会食やゴルフだけではない。2014年には、安倍氏の甥で、現衆院議員の岸信千世氏がフジテレビに入社しているが、これも日枝氏と安倍氏の関係で決まったといわれている。

 日枝氏は安倍首相との関係をフジのビジネス拡大にも利用しようとしていた。安倍政権は2018年に統合型リゾート(IR)実施法、いわゆるカジノ実施法案を成立させたが、これは維新との連携だけでなく、当時「お台場カジノ構想」を積極的に推し進めていた日枝氏が安倍氏に強く働きかけたとされている。

 日枝氏と異常なまでの安倍との癒着については、ほかでもないフジテレビ局内でも批判の声が上がっていた。

 経済誌「ZAITEN」(2018年7月号)によると、当時、フジの番組審議会委員を務めていた脚本家の大石静氏が、2017年1月18日に開かれた同審議会で「2017年テレビの報道に期待すること」について意見を求められた際、こう語ったという。

「テレビ各局トップが安倍さんと頻繁にご飯を食べたり、ゴルフに行くのはいかがなものかと思う。トップに立っている間ぐらい、時の政権との距離を持たれることが公権力を監視する眼差しの第一歩だと思う」

 日枝氏を名指ししているわけではないが、当時、テレビ各局トップのなかでも、安倍首相と会食だけでなく、ゴルフも一緒にしているのは日枝氏のみ。大石氏は大河ドラマ『光る君へ』なども手がけた大物脚本家だが、当時の度を超えた癒着を目の当たりにして、諫言せざるをなかったということだろう。

 ちなみに、この番組審議会から5カ月後、大石氏は委員を退任しており、「ZAITEN」は、この発言が原因で排除された可能性があると書いている。

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