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規制改革・議長になった夏野剛が「クソなピアノ発表会」以外にも暴言!「一般ピープル目線で語るな」「税金払ってないくせに格差を問題視する若者」

 当然ながら、この暴言には多くの批判が集まったため、夏野氏は謝罪に追い込まれたが、KADOKAWAの役員報酬を一部返納しただけ。しかも、謝罪ツイートでは「アホとかクソという言葉を使ったのは、番組の雰囲気に甘えた」などと番組の雰囲気のせいにしており、まったく反省などしていないのは明らかだった。

 夏野氏はドワンゴやKADOAWAの社長というだけでなく、五輪の組織委や政府の諮問会議など数々の公の仕事にも関わっているが、そうした人間がこんなことを言って、報酬を一部返納したくらいで済ますなど、あり得ない。ましてや、新しく議長に抜擢するとは。

 しかも、夏野氏がこの種の“特権階級”発言をしたのは、これが初めてのことではない。

 昨年8月に、当時の安倍首相について、コロナ下にもかかわらず無為無策で、国会も開かず、官邸滞在時間も少ないことを批判する声について、こんな暴言を口にしていたのである。

「仕事をしてるかしていないかを『一般ピープル』の目線で見るのは大間違いだと思ってて、そういう意味ではこの批判をしている奴は一回、選挙権を返上しろ、と言いたいですね」

「つまり、国の首相というのは、どこにいたって責任があるし、何があってもすぐに連絡がくるわけですよ。だから、ゴルフをしてたって、やっぱり怖いんですよ。『何かあるんじゃないか』と。で、もし異国の戦闘機が領空侵犯したら、領空侵犯も重い場合だったらいつでも連絡がくるし、そういう意味では24時間365日仕事をしているわけで、病院に7時間いるあいだだって、何か緊急のことがあれば仕事しているわけですよ。だから一般人、庶民の感覚で、総理が仕事している・してないを語ってる、その庶民感覚は、僕は政治にはいらないと思っています。っていうか、いい加減にしろと言いたいですね」
(『ABEMA Prime』2020年8月19日放送)

 アベノマスク、補償や給付の混乱と遅れ、緊急事態宣言の基準をめぐる迷走など、ろくなコロナ対策もせず、国会すら開かない、官邸にも行かない安倍首相に批判が集まるのは当然なのに、「総理は24時間365日仕事をしている」などと持ち上げ、「『一般ピープル』の目線で見るのは大間違い」などと言い放ったのだ。

「首相が仕事をしているかどうかを“一般ピープル”の目線で見るのは大間違い」って、国民が総理大臣の仕事ぶりについて語り、批判することの、何が大間違いというのか。

 言わずもがな、この国は国民こそが主権者であり、総理大臣は国民全体の奉仕者、つまり公僕だ。その総理大臣が行政をしっかり運営しているか、政策決定に民意を反映させているか、暴走していないか、監視をするのは当然だろう。夏野氏はこんな民主主義の基本すらわかっていないらしい。

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