しかし、そう考えると、このネトウヨ作家のルッキズム・女性蔑視発言が批判されないのも当然かもしれない。
マスコミは以前からそうだった。ネットの誹謗中傷や地方の政治家の問題発言については大きく報じて糾弾する一方で、安倍政権や自民党の周りにいる極右文化人やネトウヨの差別発言はほとんど取り上げない。杉田水脈・衆院議員の「LGBTに生産性はない」発言ですら、テレビはまともに取り上げなかった。
これは、テレビのもともとの差別問題への鈍さもあるが、もっとも大きいのは彼らを批判したら安倍応援団やネトウヨから、一斉に攻撃を受けるからだ。その結果、いまも連中だけは批判されることなく、平気で民族差別、性差別を垂れ流すという状態が続いている。
オリンピックの間だけその場しのぎで「多様性と調和」などというお題目を唱えても、こういう連中の発言を放置している限り、日本社会の差別体質はこれから先も永久に変わることはないだろう。
(編集部)
最終更新:2021.08.09 07:21