ようするに、基礎疾患のあるパラ選手を利用し、日本人選手へのワクチン優先接種に対する反発を抑えて国民を黙らせよう、というのである。まったく卑劣にもほどがあるだろう。
そもそも組織委は、五輪開催期間中に約1万人の医師や看護師らが必要だとし、1日で最大約300人の医師、約400人の看護師、合わせて700人ほどが必要になると試算しているが、感染拡大でそんな余裕があるはずもなく、〈期間中の医療態勢は現在も「調整中」〉の状態(時事通信14日付)。〈組織委の担当者は「医療計画は開催直前まで調整が続く」〉というが、これでどうすれば「可能な限り最も安全な大会」になるというのだろうか。
五輪選手と一般人とで「命の選別」をおこなおうとしてまで開かれる「一大感染イベント」──。これをいまだに推し進めようという日本政府と組織委、IOCは、まさに狂っているとしか言いようがないだろう。
(編集部)
最終更新:2021.04.14 09:46