党員投票をやめてまで、議論や生の声を口にする機会から逃げ続ける菅官房長官。その姑息ぶりにはあきれるほかはないが、しかし、最大の問題はいま、こんな人物が総理大臣になろうとしていることだ。
官房長官時代は手懐けた官邸記者クラブ相手の記者会見がほとんどだったから、それで通用したかもしれないが、総理大臣になったら国会答弁や党首討論、メディア出演の機会は激増し、国際社会でも、表舞台で各国の首脳と議論を交わす必要が出てくる。
それでも、菅総理大臣はいまのやり方を続けるつもりなのか。国会では定型文の答弁だけを繰り返し、メディアの露出を最小限にしぼり、国民に生の声で政策を説明することもせず、密室で政策を決めていく。
しかし、そうなったら、国民の政治への信頼と関心はさらに低下し、そし国際社会での日本の評価も失墜するだろう。そのときに、後悔してももう遅いと思うのだが……。
(編集部)
最終更新:2020.09.06 02:09