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石田純一がコロナバッシングで「組織に狙われている」と語った理由! ネトウヨの電凸にさらされ続けた結果、追い詰められ…

 石田純一がこのように仕事を干されたり政治的発言をしないよう圧力を受けた背景には、ネトウヨからの電凸攻撃の影響があったことは言うまでもない。

 近年、ネトウヨたちが、政権批判したり疑惑を追及するメディアやコメンテーターなどを標的に、クレーム電話攻撃「電凸」などを仕掛けてきたことは周知のとおりだ。

 たとえば、2018年にテレビ朝日『ミュージックステーション』がBTS出演を急遽取りやめた問題や、テレビ局ではないが昨年のあいちトリエンナーレ「表現の不自由展」が開幕3日で中断に追い込まれた問題では、ネトウヨからの電凸攻撃があったことがわかっている。

 つい最近も、新型コロナ報道をめぐって、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)などでPCR検査拡大などを訴えていた大谷義夫医師が安倍応援団やネトウヨの激しい電凸攻撃を受けていたことが明らかになっている。大谷医師のクリニックには1日何十件もの電話がかかってきたり、見知らぬ男性が「反日」と怒鳴りこんでくるなどの被害があったことを、大谷医師自らが告白している(https://lite-ra.com/2020/07/post-5503.html)。

 池上彰氏も、電凸攻撃を受けた経験を明かし、電凸攻撃がテレビ局を萎縮させ「忖度」の空気を蔓延させていると指摘したことがある。(https://lite-ra.com/2016/07/post-2389.html)。

 もちろん、ほとんどが明確な黒幕の指令のもとに一元的な指揮系統に基づいて行われるというような単純なものではないが(中には実際に組織的に行われるケースもある)、安倍首相と近い右派政治家や安倍応援団の発言がいわゆる「犬笛」となって、ネトウヨたちの攻撃を扇動したケースも少なくない。あいトリでは安倍首相と近い極右政治家たちの弾圧発言が電凸や脅迫を扇動していたし、大谷医師のケースでも安倍応援団評論家のツイートが電凸攻撃の端緒となっていた。

 実際、百田尚樹氏が「沖縄の2紙を潰さなあかん」と発言した自民党の会合では、自民党の大西英男衆院議員が「マスコミを懲らしめるには広告収入がなくなるのが一番。われわれ政治家、ましてや安倍首相には言えないが、文化人、民間人が経団連に働きかけて欲しい」と、スポンサーへの電凸攻撃を扇動する発言をしていた。

 石田純一が「週刊女性」に語った「ある組織」というのは、おそらく、石田に電凸攻撃を繰り返してきた自民党のネトサポや有象無象のネトウヨ、日本会議まわりの極右市民運動のことをさしているのではないか。

 実際は上述したように、これらは統一された「組織」などではないが、今回の一連のコロナ問題をめぐっても、いわゆる「自粛警察」に加えて、こうしたネトウヨが便乗して石田を攻撃しているのもまた事実だ。

『報道ステーション』(テレビ朝日)の富川悠太キャスターもコロナをめぐってバッシングを受けたが、富川キャスターの場合も、『報ステ』がネトウヨに目をつけられているからというのが、多分にあるだろう。

 さらに、石田の発言が被害妄想にとりつかれたトンデモだとしても、もうひとつ指摘しておかなければならないことがある。それは、石田純一だけがあまりに叩かれすぎだということだ。

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