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岡田准一は安倍首相と新春対談、嵐は香港弾圧のなか日中親善大使に…ジャニーズの安倍御用化が止まらない!

 嵐の国家的行事参加はこれだけじゃない。12月21日の新国立競技場のこけら落としイベントにも出演。さらに、2020年5月には、新国立競技場完成後、初の単独アーティスト公演を行う“記念すべきアーティスト”にもなっている。

 そして、今月25日には、安倍首相が訪問中の中国で、嵐が日中親善大使を務めることが発表された。

 安倍首相が、習近平国家主席や李克強首相との会談のなかで、直々に伝えたのだという。外務省は「来年2020年を『日中文化・スポーツ交流推進年』として、日中間の交流を推進するため」などと聞こえのいいことを言っているが、現在の中国政府は、周知のとおり、香港における民主化デモ弾圧、ウイグル族への人権弾圧などで、民主主義諸国から大きな批判を浴びている。

 そんななか、民間交流でない官製で日中親善大使などという役職を作って嵐を起用したというのは、明らかに2020年春の習近平国家主席の国賓訪日をにらんでのものだろう。習主席訪日への批判をそらす世論誘導のために嵐を使ったのだ。

 一方、ジャニーズ・嵐の側も、来春、北京でコンサートを開くことが決まっている。中国のマーケットを開拓するためのビッグチャンスと考え、この誘いに乗ったのだろう。

 しかし、嵐のファンは香港にもたくさんいる。香港民主化運動のアイコン的存在でもあるアグネス・チョウさんも嵐ファンだという。そして、香港に対する弾圧はどんどん強まっており、中国政府が香港に武力介入する恐れさえ指摘されているのだ。そんななか、こんなリスクのある政治的役割を引き受けたというのは、ジャニーズと嵐が安倍政権の意向ならなんでも聞く、御用芸能プロ、御用タレントになってしまったという証明ではないか。

 そう考えると、冒頭で紹介した岡田准一の安倍首相との対談など、まだ序の口なのかもしれない。このままいけば、ジャニーズタレント主演の“愛国映画”や、ジャニーズアイドルが歌う“愛国ソング”が出る未来も、そう遠くないかもしれない。

最終更新:2019.12.31 08:04

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