岡村の差別的発言で大炎上(『PRODUCE 101 JAPAN』番組HPより)
韓国の人気オーディション番組『PRODUCE 101』(Mnet)の日本版『PRODUCE 101 JAPAN』(TBS)の司会ぶりをめぐって、ナインティナイン、特に岡村隆史が大炎上している。
『PRODUCE 101』はこれまでシーズン4まで制作されている人気オーディション番組。シーズン1のI.O.I、シーズン2のWanna One、シーズン4(タイトルは『PRODUCE X 101』)のX1といった番組から誕生したグループは、どれもグローバルな人気を獲得している。
なかでも、AKB48グループとコラボし、『PRODUCE 48』のタイトルで制作されたシーズン3から生まれたIZ*ONE(日本からはHKT48の宮脇咲良、矢吹奈子、AKB48の本田仁美が選出)は、デビュー直後から日本でも女子中高生を中心に圧倒的な支持を獲得。多くの女性ファッション誌で表紙を飾っている。
その『PRODUCE 101』の日本版『PRODUCE 101 JAPAN』が制作されるにあたり、MC(国民プロデューサー代表)にナインティナインが選ばれた。放送自体は今月25日深夜からのスタートだが、収録はすでに進んでおり、今月14日には初めての公開収録がおこなわれた。そこでの岡村の発言に怒りを覚えた公開収録参加者が次々とSNSにその内容を投稿し、問題発言が発覚したのだ。
投稿によれば、岡村はオーディション参加者(練習生)に向けてセクハラ発言を連発。ステージ上で男性器の名称を何度も口にしたうえ、練習生に向かって「ちくび見えちゃいそうだね」「曲中に下脱ぐの?」「お尻ザラザラやろ」といった言葉まで投げかけたという。
『PRODUCE 101 JAPAN』は男性アイドルグループのメンバーを選ぶオーディションだが、同性同士であろうと、こんなハラスメントが許されるわけがない。特に、『PRODUCE 101 JAPAN』は応募時点で芸能プロダクションに所属していないことが参加条件となっており(本国の『PRODUCE 101』は基本的に事務所に所属している練習生の間で競われる)、彼らには守ってくれる後ろ盾がなにもない。
その状況で吉本興業所属の大物芸人からどんなひどいことを言われても、練習生には対抗する手段がない。そうした権力構造のなかでこのような発言がおこなわれることは、セクハラであると同時に、許しがたいパワハラでもある。
そしてもうひとつ、さらに許しがたいのは、海外からやって来た練習生に対して差別的な絡み方をしていたということだ。
『PRODUCE 101 JAPAN』には、日本以外からも、韓国、カナダ、フィリピンから練習生が集まっている。岡村は彼らに対し、差別以外のなにものでもない「イジり」をしていたというのだ。
たとえば、韓国出身のキム・ユンドンやカナダ出身のアルジャマ勇心に対しては、得意ではない日本語で一生懸命話しているのにも関わらず、「何を言っているかわからない」などと、日本語が拙いことを茶化すような発言をしていたという。
また、日本語の堪能なイ・ミンヒョクに対しては、何度も、「パク・チソン」(京都パープルサンガやマンチェスター・ユナイテッドで活躍した韓国を代表するサッカー選手)と呼んでいたとの証言がある。
母語でない言語の拙さを揶揄することも、外国人の名前をわざと間違えることも、れっきとしたレイシャルハラスメント、人種差別そのものだ。