小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

小川彩佳『NEWS23』にテレビ朝日が『激レアさん』をぶつける妨害! ジャーナリズム放棄し『報ステ』から追い出したくせに

 しかし、これに我慢ならなかったのがテレビ朝日だった。テレビ朝日としては、小川アナのジャーナリスティックな部分を“邪魔者扱い”して、メインのニュース番組から追い出したわけだから、ジャーナリスティックな報道番組のキャスターというかたちで活躍されては、まさに面目丸潰れになる。テレビ朝日の角南源五社長は28日の定例会見で、小川のキャスター就任について問われ「他局に関することでございますので、コメントは控えたいと思います」と無関心を装ったが、実際は、上層部が局内に「なんとしてでも小川を潰せ」と大号令をかけたといわれている

 実際、小川アナへの嫌がらせは退社前後から始まっていた。本人は退社時点で結婚を決めていたわけでないのに、わざわざ“寿退社”という嘘の理由を発表。『NEWS23』への移籍が噂されると、「ルール違反」だとTBSに圧力をかけたり、小川アナ個人のネガティブ情報をマスコミにさかんにリークしたともいわれている。

 そして、極めつきが今回の、小川アナの『NEWS23』キャスター就任初日に人気バラエティ『激レアさんを連れてきた。』を移動させてぶつけるという、特別編成だ。

 そんな嫌がらせをする暇があったら、貴重なジャーナリズム精神をもった人気アナウンサーに逃げられないような番組作り、報道姿勢を見せたらどうかと思うが、現在のテレ朝にはそうした気概すら残されていないらしい。それどころか、テレビ朝日はで辺野古取材など現場主義の取材の評価が高かった『報道ステーション』のフィールドリポーター だった平石直之アナウンサーをも降板させ、小川アナが務めてきたAbema TV『Abema Prime』司会進行の後任という人事を行うなど、露骨なリベラル、政権批判排除人事を続けている。

 そんな惨憺たる状況のテレ朝の一方で、小川が移籍する『NEWS23』はジャーナリストとして知られた故・筑紫哲也がメインキャスターをつとめた時代と比べれば弱くなったとはいえ、いまもギリギリ政権批判の姿勢を崩さず、がんばっている。実際、5月31日の放送ではこの日で番組を去る駒田健吾アナがこんなコメントを残している。

「私は学生時代からこの番組に携わることが夢でした。30年間続くこの番組、人が変わっても精神が変わることはありません。今後とも厳しい目でこの番組をご覧いただきますよう、よろしくお願いいたします。ありがとうございました」

 こうした精神を引き継ぐことになる小川アナ。古巣テレ朝の嫌がらせをはねのけ、新天地での活躍を期待したい。

最終更新:2019.06.03 09:24

関連記事

編集部おすすめ

話題の記事

人気記事ランキング

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。