ユニセフへの寄付を報告するローラのインスタ
事務所独立トラブルにもめげず、バラエティ番組で見る機会は減ったもののモデルやCMの仕事で大活躍をしているローラ。
そんなローラが、今月12日にインスタグラムで、「Unicef Summer Gala」というユニセフ(国連児童基金)のイベントのロゴをバックに撮った写真とともにこんな投稿をした。
〈今回UNICEFのイベントに参加しました。わたしはいま頭の中が子供達や動物の幸せと地球をまもることでいっぱいです。それと調べるほど許せないこともたくさんあり、悲しい気持ちになります。今回は自分ができる事として1000万円を寄付する事にしました。まだまだ足りないです。何をするために生きているか何をしないといけないか冷静に考えて自分の感情を信じて生きて行こうと思います。リスクがあっても嘘のない、人にとっても地球にとっても幸せが続くことに精一杯力を注いで頑張っていきたいです。〉
ユニセフのイベントに参加したことと、1000万円の寄付をしたことを報告したのだ。
ところが、これに対して、夕刊フジ(ZAKZAK)が信じられないような難癖をつけている。
8月23日にZAKZAKが配信した記事は「迷走するローラ、どこへ行く? ユニセフ1000万円寄付に「セレブ気取り」の声も」というタイトルのもの。タイトルからして、イチャモン臭がプンプンだが、中身の記事もひどい。
まず最近のローラについて、「環境問題に発言」したり「社会貢献活動にも関心がある」ことを、「迷走中」「これまでのキャラとは一変」とくさしてみせる。
そして上述のユニセフに関するインスタ投稿について、「芸能サイト編集者」のコメントとして、こんなふうに非難したのだ。
「もちろん称賛する声があるのですが、一方では“セレブ気取り”“ほかにやることがあるのでは”といった批判も上がっているのです」
「ハリウッド作品に出演するなど海外志向を強めているローラだけに、その活動も海外セレブを意識しているのは確か。海外のスターたちは、稼いだカネを社会貢献活動に費やすことが普通ですから、そういった行動に感化されているのでしょう」
ようは、ローラのユニセフへの寄付はセレブ気取りの行為で、他にやるべきことがあるなどと文句を付け、最後には「いったい、どこに行ってしまうのだろう」と記事を締めくくるのだ。
夕刊フジのほうこそ、いったい、何を言っているのか。ローラがインスタで「わたしはいま頭の中が子供達や動物の幸せと地球をまもることでいっぱい」と書いていたように、ユニセフに寄付することは説明するまでもなく、厳しい環境におかれた子どもたちのことを思ってのもの。感謝されたり褒められるならわかるが、「迷走」「どこに行ってしまうのか」などと苦言を呈されることではない。
だいたい「セレブ気取り」などと言うが、仮にローラが海外の仕事をしていくなかで、ノブレス・オブリージュの意識が浸透している海外セレブの姿勢を見習ったとして、何が悪いのか。仮に海外セレブを真似してのファッションだったとしても、何もやらないよりはよっぽどいい。それとも、夕刊フジ(ZAKZAK)は自分の資産を肥やすことだけを考えて、社会貢献や富の再配分のことなど微塵も頭にない日本の富裕層のほうが真っ当だとでも思っているのだろうか。さすがフジサンケイグループと言いたくなる。
しかも、そもそもローラの社会貢献に対する意識は、最近「海外セレブを意識」してというようなものではまったくない。もちろん「迷走」などではなく、むしろ強い意志に基づいたものだ。それも、バラエティ番組で「オッケー」とお茶の間を沸かせてブレイクするよりはるかに前から、もち続けている確固たる信念だ。