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第一子誕生のりゅうちぇるが語っていたキラキラネーム批判への反論!「リンク」の名に込めた反差別・多様性への思い

 あらすじを簡単に見ただけでもわかる通り、映画『ヘアスプレー』のテーマは一つ。「体重や肌の色などの見た目で人を差別するのは止めよう」というものだ。リンクはもともと差別的な人ではなかったが、それでも、黒人差別撤廃を求めたデモへの参加をトレイシーに誘われると、番組を降板させられる恐怖や、芸能エージェントの心証が悪くなることを恐れて、デモへの参加を断ってしまう。ただ、トレイシーの奮闘を見て、彼女への愛に気づき、差別撤廃への戦いに加わっていくキャラクターとして描かれる。

 リンクはトレイシーがぽっちゃり体型だからといって気にしたりはしないし、肌の色が黒かろうと白かろうと、そんなことは関係なく友だちになる。ぺこ・りゅうちぇる夫妻は、自分の子どもにはそんな人になってほしいという願いを込めて「リンク」という名前をつけると語ったのだ。

 しかも、りゅうちぇるは、「ちゃんと考えているから、キラキラネームじゃない」と釈明しているわけではない。りゅうちぇるはこのようにも語っている。

「人の名前でいじめるような子にリンクはしないし、僕たちも人の見た目や名前で人を判断する子には絶対しない。キラキラと言われても、リンクの中身を見て友達になって、愛してくれる子が現れるようにリンクを育てたい」(前掲「eltha」より)

 名前が少し人と違っているからといっただけで「キラキラネーム」だとバカにしたり、その名前の意味すら知らずに「真面目に考えろ」などと非難する“キラキラネーム攻撃”という行為じたいに異を唱えているのだ。

 実際のところ、キラキラネーム攻撃というのは、「常識ない」とか「子どもがかわいそう」とか「就職できない」とかもっともらしいことを言っているが、ようは多様性を否定し、異質なものを排除しようという同調圧力にほかならない。

こうした同調圧力に抗い、「多様性」や「個性」「自分らしさ」を大切にしたいというのは、りゅうちぇるが一貫してもっている確固たる信念そのものだ。その強い思いがよくわかるのが、2016年7月放送『爆笑!いいね動画シアター』(フジテレビ)内のドッキリ企画だ。

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