しかし、こんな言い分はゴマカシでしかない。というのも、「週刊文春」によれば「小山は過去にも複数回彼女と会っている」からだ。それで、未成年と知らなかったというのは考えづらいし、少なくとも相手が女子大生というのは認識していたのなら、狩野英孝や小出恵介の事件のことを考えれば、慎重すぎるほど慎重になるのが当然だろう。
ところが、彼らは逆に「●●(女性の実名)ターゲット! ●●ターゲット!」などと、この女性にイッキ飲みを強要していたのだ。未成年でなくても、近年イッキ飲みは、アルコールハラスメントとして社会問題化しているのに、女子大生相手にこんな行為をしていたら、弁解の余地はない。
しかも、今回の飲み会は女性側が誘ったものでなく、小山の知人が女好きの小山のために女性たちをかき集めて主催したものなのだ。「週刊文春」でも「小山と親しい現役の女子大生」が小山と頻繁に飲み会をやっていることや「小山君の友達が、彼が気に入りそうな女性を集めるのがお決まりで、男性数人に女の子が十人以上集まることもザラ」と証言したり、「知人女性」が小山について「根っからの女好き(笑)。テキーラを入れたピッチャーを皆で回し飲みしたりして、気づいたら小山君の家で寝てたってこともありました。ただ、飽きると一方的に連絡を断ったりするから、恨みを買うこともあると思う」などと証言している。
そういう意味では、ジャニーズサイドの言い分や反論は本来、通用するはずもないし、今回のケースはむしろ、TOKIO山口や狩野英孝、小出恵介の事件同様、大々的に報道されるべきものだ。
ところが、実際には、テレビや御用マスコミの間ではこの未成年飲酒強要問題はまったくなかったことになっている。
山口事件で綻びが出てきたようにも見えたジャニーズタブーだが、こういう状況をみていると、マスコミへの支配力が未だに健在ということだろう。
しかし、今回の小山と加藤の未成年飲酒強要は芸能報道レベルでジャニーズタブーを嘆いて済む問題ではない。それは、小山と加藤がたんなる芸能人ではなく、報道番組に携わっているからだ。報道に携わる芸能人は普通の芸能人以上に、高い倫理性や公正性が求められる。芸能人の報道番組進出によって崩れつつあるが、ひと昔前は報道番組のキャスターはCM出演NGという慣例もあった。
それが、今回はその報道番組の出演者がジャニーズタブーによって、犯罪性のある行為を犯してもなんの咎めも受けず、事実がなかったことにされようとしているのだ。そんなことがまかり通ったら、それこそ、マスコミのことを誰も信用しなくなるだろう。
(編集部)
最終更新:2018.06.07 02:10