メリー氏やジュリー氏はこの状況を非常に腹立たしく思っているらしく、とくにSMAPファンについては蛇蝎のごとく嫌っているという。
一方、二宮はジャニーズの中でも「空気を読むことにかけては随一の狡猾な性格」として知られているタレントだ。SMAP騒動でも真っ先にメリー氏やジュリー氏に媚びる姿勢を示し、昨年のアカデミー賞の受賞式で、二宮はこんなあいさつをしている。
「そしてジャニーさんとメリーさんとジュリーさんと、今までずっと迷惑をかけてきた人たちに、これでちょっとは恩返しができたかなと思うと、すごくありがたく、また頑張っていこうと思っています」
普通なら、監督である山田洋次や吉永小百合ら共演者、現場を支えたスタッフに感謝の言葉を述べるところだが、彼らには一切触れることなく、自分の所属プロダクションの社長と副社長にだけお礼を述べたのだ。
おそらくこういうかたちで尻尾を振り続けた結果、二宮はジュリー派初の“キムタクの映画共演相手”に選ばれたのだろう。そして、キムタクとの共演も決まった彼はさらに、メリー、ジュリー親子に媚び、その思いを代弁するように、ファン攻撃を展開したのだ。
そういう意味では、サラリーマン的な悲哀も感じるが、しかし、だとしても、ネットの発言に制限回数を設定しろ、はないだろう。これは、前述したアイドル特有の肥大化した特権意識というようなレベルの話ではない。二宮の根っこに自分たちの既得権益を守るためには憲法で保障された「表現の自由」を平気でないがしろにするような危険思想があるということの証明だろう。
もしかしたら、アイドルとして限界になったとき、ネトウヨ番組のキャスターに座ってたりして……。
(時田章広)
最終更新:2017.12.01 04:33