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ピース綾部・又吉コンビが『しゃべくり』で最後の姿…綾部に渡米を決断させたのはやはり「コンビ格差」問題

日本テレビ『しゃべくり007×人生が変わる1分間の深イイ話合体SP』より


 綾部祐二のニューヨーク行きをきっかけに、コンビとしての活動を休止することが発表されているピース。今夜放送の『しゃべくり007×人生が変わる1分間の深イイ話合体SP』(日本テレビ)がコンビ揃っての渡米前最後のテレビ出演となる。

 昨年10月8日に開かれた会見では綾部自身「前からアメリカでやってみたいという思いがあった。だからまずはニューヨークでやってみようかなと思いまして」(『お笑いナタリー』)と、急に思い立ったことではないと説明していたが、その一方で、「昨年、先生(又吉)が偉業を成し遂げたので、自分も何かやってやろうという気持ちが芽生えた」(前掲『お笑いナタリー』)とも語るなど、この渡米の裏にはやはり芥川賞受賞以降どんどん開いていく又吉直樹との間のコンビ格差が関係しているとの見方が強い。

 ピースが若手コンビとして頭角を表し始めた頃、目立っていたのは又吉よりむしろ綾部のほうだったのはご存知の通り。それが瞬く間に逆転してしまったことは、綾部の心に相当な負荷をもたらしたのだろう。

 お笑いコンビにとって、このような格差は大きいダメージを与える。ダイノジもピースとまったく同じような境遇をたどったコンビだが、そんなダイノジの大谷ノブ彦は、相方の大地洋輔が世界エアギター選手権に優勝し、これまでコンビをリードしてきた立場から陥落、コンビとしてではなく、相方ピンの仕事まで舞い込んでくる状態になったとき、自殺直前にまで追い込まれたと語っていた。

 当サイトでは以前、そんなダイノジ大谷の苦悩と、そこからの復活を扱った記事を配信したことがある。ここに再録するので、是非読んでほしい。又吉は芥川賞受賞後2作目となる小説『劇場』(新潮社)を書き上げ、小説家として順調な活躍を続けている。綾部は渡米の経験を通して復活することができるのだろうか。
(編集部)

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 今月8日、ピースの綾部祐二が記者会見を開き、来年4月から拠点をニューヨークに移すことを発表。又吉直樹とのコンビの仕事はいったん休止し、今後はハリウッド俳優を目指して活動していくことになるという。

 一部報道では、現在の年収4000万を投げ捨ててのハリウッド挑戦とも言われているが、それだけのリスクを背負ってまで彼が日本の芸能界から離れるのは、やはり『火花』(文藝春秋)が芥川賞を受賞して以降、コンビ間のパワーバランスが逆転してしまったからなのではないかとの見方が強い。

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