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小泉今日子が上野千鶴子との対談で「劣化ジャッジ」的価値観を批判!「アンチエイジング」「美魔女」にもNO

 じつは小泉は、以前から一貫して“老いること”を肯定してきた。たとえば、それこそ男も女も年齢を重ねて生きていくことを人生讃歌として描いたドラマ『最後から二番目の恋』(フジテレビ)のプロモーションで共演者の飯島直子と対談した際に、小泉はこんな話をしていた。

「年を取ること、重ねることっていうのを、すごく楽しんでいて、それが“老化”っていう言葉じゃなくて、“進化”だと思っているんですよ。完成形っていうのが多分“死”だとしたら、これは死に向かっての進化だから、それをすごく楽しんでいて、なんかちょっと『わっ、白髪が出てる』とか『わっ、なんか老眼で目が見えない』とかも、かわいいことに感じるっていうか」(フジテレビ『ノンストップ!』2012年11月2日放送より)

 さらに、今年6月23日にゲストとして出演した『徹子の部屋』(テレビ朝日)では、渋谷で背後からナンパされ、顔を見るなり「やっぱりいいです」と断られたエピソードを披露。この話に徹子は驚いたが、小泉は「スカッとしましたけどね。割り切れるというか」「大人のはじまりですね、ふふふ」と余裕の態度を見せた。

 もちろん、いくら小泉が老いることを人間の価値として誇っても、女の美醜を若さではかる日本社会では、彼女自身も「劣化」ジャッジの対象になってきた。実際、ネット上では小泉に対する手厳しい評価がいくつも出てくる。

 そうした現状を、小泉もきっと承知しているのだろう。現に、上野の対談では、上野が「若い人たちは、ネット上のエゴがアイデンティティの一部に組み込まれてるみたい。だから、わざわざエゴサーチとかしてボロボロになってる。小泉さんの世代は、微妙なところかしら」と言うと、小泉は「あ、私もけっこうやりますよ」とエゴサーチを行っていることをケロッと認めている。これに上野が「そうなの? だって、探してもネガティブな情報しか出てこないでしょう」と問うと、小泉はこう述べるのだ。

「あ、でも、そういうことを言われた時に、逆にやる気が出るタイプなんです。「はぁ?」って。ヤンキー心に火をつけられるというか」

 50歳にしてなおヤンキー心を忘れない。これもまた、いかにもキョンキョンらしい発言だが、この闘争心をもちあわせた小泉の言葉に、上野は快哉を叫ぶように「今の顔、すごくいいわね(笑)。私と似てる」と返している。

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