昨年「2ちゃんねる」上で佳子内親王を脅迫した男(当時43)が逮捕されたときも、ネットでは“犯人は在日朝鮮人”などというデマが飛びかったのは記憶に新しい。竹田氏もネトウヨのみなさんも、あらゆる事件を在日外国人のせいにしたがるが、こうした人種差別デマを平気で垂れ流すことこそ、連中が誇る「日本人の品性」や「誇り」を貶めていることに気がつかないのだろうか。
そもそも恒泰氏は、こんなヘイトデマよりも、きちんとコメントすべきことがあるはずだ。そう、実父である竹田恒和JOC会長の“五輪「裏金」=「賄賂」疑惑”だ。
本サイトでも既報のとおり、いま、2020年東京五輪をめぐって、日本の招致委員会側が票獲得のために、総額2億円以上の大金をペーパカンパニーのコンサル会社を通じて前陸連会長側に贈賄していた疑惑が持ち上がっている。恒和氏はその招致委員会の理事だった。疑惑が報じられた当初、恒和氏は国会で送金先について、「(票を握る陸連前会長と関係があるとは)知るよしもなかった」などと証言していたが、数日後には関係を認識していたと翻した。さらに今月22日には、恒和氏が疑惑のコンサル会社との契約書にサインしていたことも判明。ようするに恒和氏は疑惑を隠すため、嘘に嘘を塗り重ねていたのだ。
ところが、子の恒泰氏といえば、前出のとおりヘイトデマを撒き散らす一方で、この疑惑には一切口を閉ざしたままである。
普段、「旧皇族」「旧宮家」であることを盛んにアピールし、「日本の誇り」などとエラソーに語っている親子が、こういう行為をなぜ平気でできるのか、首をひねりたくなるが、しかし、これは彼らの過去を知る者にとっては不思議でもなんでもない。そもそも、この「自称」プリンス一家には、詐欺的事件への関与が何度も取りざたされてきたのだ。