岡本は、“テレビ引退”宣言についても、今月3日放送の『ノンストップ!』(フジテレビ)の取材のなかで“出たくなくて出ないわけじゃない”と述べた。
「自分が出たいからといって出られるものがテレビじゃないわけ。(視聴者が岡本を)見たいって言ったって、仕事が来ないんだから。しようがないわね」
同時に岡本は「(テレビ出演は)ギャラ次第?」と訊かれたことに対し、「ギャラも大事」としながらも、「自分がもっとも輝ける場所、自由に発言できる場所があればの話。いまはないから」とも語った。つまり、言いたいことを自由に言える場所がいまのテレビ業界にはない、というのだ。
視聴率ほしさで、芸能人に型破りな毒舌コメントを求めながら、枠を踏み外すと、すぐに排除する。それがテレビというメディアの体質なのだろう。
しかし、残念なのは、元々、自由な言論や発言をウリにしてきた『5時に夢中!』までが、その“掟”に浸食されてしまったことだ。
番組スタートから11年。型破りなコメンテーターたちの暴走が大きな支持を集めてきた『5時に夢中!』にはそのよさを失わないで欲しかったのだが……。
(時田章広)
最終更新:2016.05.04 05:04