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箱根駅伝を連覇、青学・原監督はレース中の檄もチャラかった! 駅伝選手と監督の名言集(ただし腐女子目線)

 ゲヘヘ派の駅伝女子の教祖と言えるのが、箱根駅伝小説『風が強く吹いている』(新潮社)を書き、BL好きとしても知られる作家・三浦しをんだ。三浦は『妄想炸裂』(新書館)において、箱根駅伝の萌えポイントとして「個人競技と団体競技のおいしいところがうまくミックスされている点。つぎに、選手たちがどうやら普段から団体生活を営んでいるらしい点。最後に、関係性のパターンに広がりを持たせられる点」の3つを挙げているが、まさにその通り! 観戦していても、先輩選手にタスキを渡した後輩選手が頭を撫でられていたり、ゴールした選手を仲間が笑顔で抱きとめてあげたりと、選手同士の仲のよさがうかがえるシーンが多く、腐女子としてはたまらないのだ。

 まあ、実際のゲヘヘポイントはテレビ中継でご確認いただくとして、今日はリテラらしく“言葉で萌える箱根駅伝”ということで、選手や監督の名言集をお届けしよう。

 やはり、最初はその三浦先生も熱く語る選手同士の「関係性」がうかがえる発言。『箱根駅伝 勝利の名言 監督と選手34人、50の言葉』(生島淳/講談社)に、それを代表するような名言が載っていた。

「タスキを手渡すこと、これには目に見えない力が宿っています」

 2011年に5区を走った早稲田大学・猪俣英希の名言である。ポイントは、猪俣クンの5区は芦ノ湖でゴールとなるためタスキを渡す機会がないこと。でも、猪俣は翌朝、スタート地点で6区を走る高野寛基にタスキを手渡したのだという。

「なにか、自分の気持ちを込めて、高野にタスキを渡したかったので」
 そして、猪俣からタスキを受け取った高野は6区で東洋大を追い抜き、早大の総合優勝に貢献した。

 どうですか。これ。もうたまらんでしょう。普段は「絆? ハァ?」とか思ってる筆者も、こんな話を聞かされると、「猪俣が具体的に説明しなかった“なにか”こそ、チームの絆なんですよ!」とか、熱弁をふるってしまいそうだ。

 この数年、箱根駅伝最大のスターといえば、やはり東洋大学の“山の神”柏原竜二(現・富士通)だが、この柏原も名言を残している。2011年、トップでゴールして往路優勝を決めた後に柏原はこう叫んだ。

「やったぞ田中!」

 田中とは同級生・田中貴章のことで、“山の神”として注目されるプレッシャーからシーズンを通してスランプに陥っていた柏原を優しく励ましてくれていたのだという。無事に走り終え、感謝の気持ちが募って叫んでしまった……。この台詞を聞いてテレビの前でのけぞる腐女子が続出したらしい。

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