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“結婚に憧れる50歳”岡村靖幸の相談に川上未映子・松尾スズキ・Boseらサブカル既婚者が赤裸々結婚生活を告白

岡村靖幸「ラブメッセージ」

 堺雅人、伊藤英明、西島秀俊、向井理、そして、福山雅治まで。ここ数年、セクシーな色気で女性たちのハートを掴んで離さなかった男性芸能人が次々と結婚しているが、そんな状況に影響されてか、あの岡村靖幸がいま結婚に興味津々だという。遂には、『岡村靖幸 結婚への道』(マガジンハウス)という、各界の著名人と「結婚」をテーマに対談する本まで出版してしまった。

 岡村ちゃんといえば、「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」、「セックス」、「だいすき」など、まさに「青春」ど真ん中な楽曲で多くの信奉者を生みだした。00年代は覚せい剤使用などのトラブルを何度も引き起こし長いスランプに陥るが、ここ数年は完全に復活。9月に発売した新曲「ラブメッセージ」も「Oh Baby イメージしたいよはにかむ君の顔/ロマンチックに心はしゃぐのは14歳の頃から」といった歌詞の岡村サウンドで、幅広い層の音楽ファンの心をときめかせた。そんな彼だが、もう今年50歳。このまま「青春」を描き続ける仙人になると思っていたのだが、そんな岡村ちゃんが結婚に前向きになるとはいったいどういうことなのだろうか……。そして、岡村ちゃんの結婚観とはいかなるものなのか?

 そんな疑問を抱きつつ『岡村靖幸 結婚への道』のページをめくると、確かに岡村ちゃんの「結婚」への思いも語られているのだが、それ以上に、岡村ちゃんの「ピュアさ」にサブカル界のスーパースターたちが思わず自らの生活感溢れるエピソードを吐露してしまっており、そちらの方に目が行ってしまう本となっていた。

 まずは、劇団「ナイロン100℃」主宰の劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ。彼は、2009年に女優の緒川たまきと結婚しているが、その夫婦生活はお二人の文化的なイメージと異なる、拍子抜けするほど「普通」なものだった。例えば、夫婦ゲンカについてはこう語る。

〈しょっちゅうではないけれど。世の中の夫婦がみんなそうであるように、ロクでもないことでしますよ(笑)。相手がイライラしているとき、ほっときゃいいのに、こっちも切っ羽詰まったりするとついつい。たとえば、僕は機械オンチなんですね。パソコンも不得意。だから、わかんないことがあると緒川さんに聞かなきゃいけない。いま聞いちゃマズいと思いつつ、こっちも焦ってるから、「これ、ダウンロードできないんだけどさあ!」って。そうするともうお互いのイライラがピークに達しちゃうっていう(笑)〉

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