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唖然! 橋下の腰巾着・辛坊治郎が「都構想否決は生活保護受給者のせい」と差別デマ拡散!

 自分の思う通りの結果が出ず、生放送のニュース番組で不満をタラタラと述べて憂さ晴らしをする。これだけでもキャスターの資格はないと断言できるが、問題はこのあと。今回の住民投票では、反対が上回った区と賛成が上回った区が南北でくっきりと分かれたが、それについて辛坊はこのように解説し始めたのだ。

「まあ、西成区なんかは生活保護が極めて多いところということで、まっ、どっちかっていうと大阪でも、うーん、微妙な言い方をしますけれども、弱者と見られる人が多いところは反対が多数になったと」

 また、出口調査の結果では70歳以上の男女がともに賛成派よりも反対派が上回っている点を挙げ、「今回、圧倒的にこの結果をもたらしたのはこの層、70歳以上ですから」「大阪のやっぱこれからの世代の人たちはかわいそう」と発言。そのうえでこう言いきったのだ。

「やっぱ高齢者の方で、生活保護受けてて、いまの大阪市のゆるい生活保護基準だから生活保護受けられるけれども、きめ細かい行政で行政単位が小さくなって生活保護受けられなくなっちゃあ困るとか。それからやっぱり大阪って長年、橋下徹が出るまで、市バスとか地下鉄、高齢者がタダだったやつを橋下徹が一部カネ払わなきゃいけなくなって、それだけでも腹立ってんのに、今後さらに市のタダのバス……若干払ってますけど、タダのバスとか地下鉄の切符を取り上げられたらたまんねー!っていう人たちが、もう圧倒的に反対派の方向に舵をきったというのが、結果ですね〜」

 そして、「間違いじゃないよな?」と報道局記者に同意を求め、カメラ目線で指し棒を振り回しながら「かならずこう言うとなあ(こういう話をすると)、おかしな反対派からな、おかしなクレームの電話くるんだけど、いいかげんにしろ! お前ら!」と吠えたのだ。

 ……おいおい、「いいかげんにしろ!」はこっちの台詞だ。未来ある世代は都構想に賛成したのに、「死にかけの老人」や生活保護受給者という“弱者”のせいで否決されてしまった──こんな暴力的で賛成派の一方的な言いがかりを垂れ流して、クレームが来ないほうがおかしいだろうよ。“公平中立”というのなら、これこそ放送法違反ではないのか。

 だいたい、辛坊が論拠にしていた出口調査による「年代別・性別」のグラフは正しいものなのか。もし70代と他の世代の賛成・反対の割合を比較するのならば、出口調査に応じた人の世代別数などを鑑みる必要があるが、そうした精査がなされた情報なのかは示されていない。そもそも、これは出口調査の結果をグラフにしたものなのだから、期日前投票の情報が加えられていない。反対派が優勢だった期日前投票の結果をこのグラフに落としこめば、70代以上だけが目立って反対派だったという見え方はしないはずである。

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