また、木村カエラと結婚し、松ケンと同じく2児のパパである瑛太も、子ども語りを解禁しているひとり。以前、『ボクらの時代』に松本潤と出演した際、松潤が結婚や子づくりへの不安を吐露すると、「しちゃえばいいんだよ」と断言し、「ぼくは何も考えてなかった。子どもをどうするとかも考えずに『子どもができた、よかった!』という感じだった」と、その経験を赤裸々に口にした。さらに、現在発売中の「Soup.」(ジャック・メディア)9月号のインタビューでも、声優を務めた『プレーンズ2/ファイアー&レスキュー』について、「子供が楽しいって思う作品は大人も楽しめると思うんです」と語り、つづけて「やっぱり子供の目というのはすごく厳しくて、飽きるときは一瞬で飽きますから」と、現役パパらしい視点を披露している。
かつては、キムタクと同じように反町隆史が沈黙を貫いていたが、それも父親役を演じるようになったころから解禁。イケメン俳優としての限界を迎え、パパキャラにシフトしたことが子ども語りのきっかけだった。しかし、キムタクにしても、かつての反町と同様の局面を迎えている状態だ。いまは『HERO』(フジテレビ系)で食いつないではいるが、ヒット作の続編という“過去の栄光”にすがっているに過ぎないからだ。──『南極大陸』(TBS系)のような超大作もダメ、『PRICELESS〜あるわけねぇだろ、んなもん!〜』(フジテレビ系)のようなコメディもダメ、飛び道具で打ち出したトンデモSF作品『安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜』(TBS系)もダメとなれば、あとは家族もののヒューマン路線しか残されていないのが実情ではないか。
自分よりもずっと年下の若手俳優たちがごく自然に子育てを語るなか、キムタクはいつ、ほんとうの“自然体”を手に入れられるのか。といっても、すでにタイミングを逸してしまっているように見えるが……。
(水井多賀子)
最終更新:2014.09.16 08:04