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長渕剛が「an・an」インタビューを改ざん!? 聞き手の吉田豪に直撃

 以後は長渕の独壇場だ。作品について聞けば、
「自分の心の中から歌いたいこと、いま言いたくてたまらないこと、そういったことが作品にならなくてはダメだ。時代の流れに乗っかって消えていく歌の組に入るのか、それとも自分の名前はいずれ風化されようとも、歌だけは残りたい組に入るのか、その勝負をしなきゃ!! 生まれてきた意味がないだろ!」

 肉体を鍛えていることについて聞くと、
「ミュージシャンの友達はなかなか…軟弱者が多いからな。やっぱり何事も教えを“乞う”気持ちが大切だと思う。本物と出逢い、本物から学ぶってことだな。でも、最近は若いミュージシャンたちも俳優さんたちもすごく肉体を作り始めたんで、いいんじゃないかな! と思いますね。いまは、韓国に負けてるから」。

 何を聞いても、長渕節の説教が延々と展開される。それでも、さすがは吉田。「最近は少し肩の力が抜けたように見えます」「バラエティ番組に出ても、前よりはちゃんとその場に対応しているというか」と長渕の変化にツッコミをいれる。

 すると、長渕は「バラエティ? そのことか?(笑)」と、“オマエ、オレにそれを聞くのか”的威圧感を与えつつ、「出演するなら楽しまなきゃ…って思ってるだけだ。ただ迎合だけはいまだにできないね。しかし譲歩はするよ」と一言。しかし、吉田が「違和感はちゃんと出てます」とさらにツッコむと、長渕は再び吠える。

「その違和感がおもしろいんじゃないか?(笑)バラエティを死ぬ気でやってる創り手も、主役も、バリバリに負けねえオーラが出ているよな?(笑)『クソ野郎! 絶対に負かしてやるぞ!』というオーラが。吉本の芸人さん気質は、下積みの悔しさみたいなものが根底にあるから、みんな必死だよな! その必死さが伝わってくるから、『おもしれえ、勝負だ!!』ってなる。『てめえ、殺すぞ!』って気持ちで俺も食らいつかなきゃ、番組がつまらないだろ!」
 
 とまあ、全編こういう調子で、「殺す!」「死ぬ気」など物騒な言葉が飛び交う熱いトークが繰り広げられているのだ。しかも文章の末尾になせか「(笑)」が頻繁に挿入されているのもかえって不気味である。

 あれが書き直されたものだとしたら、いったい現場では何が起こっていたのか。ここはインタビューした当人に話を聞くのが早いだろうと、吉田を直撃してみた。

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