「世紀の無駄遣い」と猛批判される大屋根リングを「万博のシンボルになる」と太鼓判を押した報ステ・大越キャスター
まず、安藤萌々アナが「大屋根リング、映像で見ても迫力がすごいなと思いましたが、実際に上に立ってみてどうでしたか?」と話題を振ると、大越キャスターは「本当に大きいですよね」と口にし、こうつづけた。
「上に立ってみると『あ、そうか』と。1970年の大阪万博の太陽の塔がそうであったように、このリングがきっと、2026年の万博のシンボルになるのかなというふうにちょっと思いましたよね」
「世紀の無駄遣い」とも猛批判されている大屋根リングについて、吉村知事の主張そのままに「万博のシンボルになる」と太鼓判を押す──。しかも、この大越キャスターの発言を受けて、小木逸平アナも「(太陽の塔のような)あの度肝を抜くような存在になると」と畳み掛ける始末だった。
さらに、大越キャスターは費用増加について「これまでのところ、主催者側の説明というのはやっぱりうまくいっていないと思うんですよね」とコメント。物価高騰で多くの国民が家計や資金繰りに苦しむなかで、巨額を期間限定イベントに投じることの是非が問われているというのに、「万博協会の説明がうまくいっていない」などと説明の問題に矮小化してしまった。
そして極め付きは、大越キャスターの締めのコメントだ。
「私たち伝える側についても思ったんですけれども、費用などの課題というのはその都度その都度指摘しながらではありますけれども、やはりこの大阪・関西万博が将来、私たちの子や孫の世代の心の中に残る、そしてあるいは夢を与えるような、そんなレガシーになることを期待しながら、ひとつひとつのニュースを伝えていきたいというふうに感じました」
課題の指摘などロクにしなかったというのに、「夢を与える、レガシーになることを期待しながら万博のニュースを伝えたい」と報道番組のキャスターが宣言する──。もはや呆れ果てるほかないだろう。
無論、この『報ステ』の万博礼賛報道には批判が殺到。たとえば、ラサール石井は旧Twitterに〈万博をどう扱うのかと思ったら在阪局と同じ完全なヨイショ宣伝番組〉と投稿し、〈知事に問題をぶつけるふりして、予算倍増は価格高騰のみの理由。街中インタビューでは賛成意見のみ。大越アナが『大屋根リングけっこういいですよ』と勧誘。なんだよ。ガッカリだ。この人局のいいなりなんだ〉と批判したが、まさに言う通りだ。