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岸田政権でも「関東大震災 朝鮮人虐殺はなかった」デマ! 松野官房長官は「記録ない」と大嘘、小池都知事は朝鮮人ヘイト集会許可

朝鮮人虐殺という史実を否定するヘイト団体「そよ風」と小池百合子の関係

「そよ風」はヘイト団体・在特会の関連団体で、「従軍慰安婦」問題や関東大震災朝鮮人虐殺の否定などを主張しており、2013年には大阪・鶴橋で「いつまでも調子にのっとったら、南京大虐殺ではなく『鶴橋大虐殺』を実行しますよ!」などとジェノサイドを扇動したヘイトデモに協力。群馬県の朝鮮人労働者の追悼碑をはじめ、各地の碑や説明板を自治体や政治家に働きかけて撤去させる運動を進めている団体だ。

 さらに、「そよ風」は2019年9月1日におこなったヘイト集会において、「犯人は不逞朝鮮人、朝鮮人コリアン」「不逞在日朝鮮人たちによって身内を殺され、家を焼かれ、財物を奪われ、女子供を強かんされた多くの日本人たち」「その中にあって日本政府は、不逞朝鮮人ではない鮮人の保護を」などと発言。東京都は2020年8月、これらの発言を人権尊重条例に基づいてヘイトスピーチであると認定した。

 つまり、東京都がヘイトスピーチをおこなったと認定した団体が、よりにもよって今年、朝鮮人犠牲者追悼碑の前で集会をやる、というのである。これには「ヘイトクライムの犠牲者を悼む場でのヘイトスピーチ集会を認めないで」と声があがり、8月29日にはノンフィクション作家の加藤直樹氏と劇作家の坂手洋二氏、小説家の中沢けい氏が呼びかけ人となり、公園の施設管理者である東京都に対し「利用制限」の判断を下してほしいと要望をおこなった。

 ところが、東京都はメディアの取材に対して、許可の有無について「個別の状況は回答しない」と返答(毎日新聞8月30日付)。一方、「そよ風」は8月31日にもHPで集会の参加やニコ生でのライブ配信を宣伝している。つまり、東京都は「そよ風」に公園の占用許可を出し、その後も占用許可の取り消しなどをおこなっていないと考えられるのだ。

 本サイトでは繰り返し言及してきたが、小池都知事が朝鮮人犠牲者に対する追悼文を取り止めてしまった背景にも、このヘイト団体「そよ風」との関係があると見られている。じつは小池氏は2010年、「そよ風」で講演をおこなっているからだ。

 当時の小池氏は自民党の国会議員だ。そんな立場にある者がヘイト団体で講演をおこなうこと自体が許されないものだが、小池都知事が朝鮮人犠牲者への追悼文送付を取りやめたのは、この「そよ風」の動きと関係があったとしか考えられない。実際、「そよ風」が横網町公園内でヘイト集会を開きはじめたのは、小池都知事が追悼文送付を取りやめた2017年からだ。

 しかも、小池都知事の歴史修正の姿勢は、東京都政にも多大な影響を与えている。それが2022年に起きた東京都総務局人権部による、現代美術作家・飯山由貴氏の作品に対する「検閲・上映禁止事件」だ。

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