足立康史は政治団体寄付=セルフ領収書の是認を「党(国会議員団←松井代表)の決定です」と開き直りコメント
しかも、問題なのは、この「セルフ領収書」を禁じようとしないのは、どうやら松井代表の方針だということだ。
というのも、立憲の小西洋之・参院議員がTwitterで〈維新案は批判の多い「文書交通費の政治団体への寄付」ができるままになっている。これでは「余ったお金」は殆んど生じないだろう。(全部、政治団体に寄付すればいい)国民を欺く骨子案ではないかと思う〉と指摘したところ、維新の東徹・参院議員が〈小西さん、政治団体への寄付はありませんよ。ご確認下さい〉とツイート。すると、この投稿を橋下徹が引用リツイートし、こうコメントしたのだ。
〈東さん、足立議員が政治団体への寄付を認めるように猛抵抗していますよ。彼はこれまで誰にも注目されなかった自分の支持者ばかりのネットの世界で政治団体への寄付を正当化し続けてきたので、今更格好悪くて修正できないのでしょう。典型的な官僚気質です。〉
橋下氏といえば、この間、維新の足立康史・衆院議員とTwitter上でバトルを繰り広げてきたが、足立議員は過去に文通費を自身の政治団体に寄付し、その政治団体では橋下氏の講演料約200万円を支出していたことも判明。このように、両氏のバトル自体「どっちもどっち」としか言いようがないのだが、ともかく橋下氏は「セルフ領収書」を死守しようとしているのは足立議員だと批判したのだ。
だが、この橋下氏の批判に対し、足立議員は4日、こうツイートしたのだ。
〈視聴者を気にして判断が鈍ってるのは、橋下さんです。私が気にしてるのは党の未来。視聴者を気にしてるのは橋下さんだけ。今更格好悪くて引けないのは橋下さんの方ですね。 それから、丁寧に教えて差し上げますが、政治団体寄付は党(国会議員団←松井代表)の決定です。〉
つまり、足立議員のツイートによると、問題の「セルフ領収書」を是認したのは、「身を切る改革」を掲げ、立憲を「やる気なし」などと攻撃していた松井代表その人だと言うのである。
松井代表はくだんの〈結局、自民党も立憲共産党も文通費改革やる気無しって事です〉というツイートに対し、立憲の泉健太代表が〈うーん、むしろ①国庫返納 を打ち出さず、国会内での本気度を感じられないのは維新さんでは?〉〈立憲民主党の文通費改革は①国庫返納②使途の報告③日割化 で、来週からの臨時国会で法案提出予定〉と反論すると、〈泉さん、逃げないで下さいね。徹底的にやりましょう〉〈泉さん、万が一自民党に拒否された場合は維新、立憲、所属議員は自ら領収書公開だけでも実施しましょうね。ご返事待ってます〉などと投稿。このように松井代表はあたかも改革の先頭に立つのは維新だと強調してばかりいるが、その実態は「セルフ領収書」を是認するようなシロモノでしかないのだ。
だが、松井・吉村両氏は我が身を振り返ることもなく、ブーメランが刺さっても恥を恥とも思わず野党攻撃を繰り出し、「国民の税金に群がるシロアリ」などと扇情することで大衆の支持は得られると踏んでいる。そして、吉村氏や松井氏の主張をメディアが大々的に報じ、「維新は改革政党」などという虚偽のイメージだけがどんどん強化されていく一方だ。維新のこの茶番劇を、メディアは一体いつまでアシストしつづける気なのだろうか。
(編集部)
最終更新:2021.12.06 10:46