公文書改ざんで高市早苗の言い逃れを許さず、たたみかけた太田光
なかでも出色だったのは、高市早苗政調会長との対決だった。このくだりについては、なぜかネットニュースもほとんどふれていないが、太田は高市に対して、森友公文書改ざん問題を徹底的に追及したのだ。
高市が登場すると、いきなり「1個だけ僕が個人的に聞きたいのは、森友学園についてなんですけれども。高市さんは、公文書改ざんについては遺族の方がいま訴え中だからコメントは控えるって言ってたんですけど、それどういう意味ですかね」と切り出した太田。
高市は「やっぱり民事訴訟になっていることですから、私が軽々に口にすべきことじゃないと」とよくある回答で逃げようとするのだが、太田は追及をゆるめず、こう更問いをする。
「それは司法に任せるってことですか?」「でも日本て三権分立じゃないですか。つまり司法は司法、行政は行政、っていうことですよね。それ、責任逃れじゃないですかね」
高市は「これは、役所のなかで調査をされて、それで報告書が出ている。そして司法の調査も入っている。それに対して、役所はしっかりと応じている。そしてなおかつ、いま訴訟が起きている、というなかで、介入すべきことではないと思っています」などと言い逃れを続けるが、太田は許さない。
「そんなことないじゃない。たとえばね、国会で安倍さんが自分が関係していたら政治家を辞めるって言ったのは(森友問題の)前半の部分なんだけど。後半、公文書改ざんに関していえば、昭恵夫人の名前を消したわけだから、安倍さんは完全に関係しているわけじゃないですか。あの、ようするに、政府と官僚がどういう力関係があったのか。これ、再発防止って言うけど、そこを解明しないことには、再発防止なんかできるわけないわけで。いまどき、民間企業だってパワハラに関していろいろ責任を取らされるわけですよ。だから、国がまず見本を見せないと、国民は納得しないんじゃないですかね」