菅首相「人流が減少した効果が感染者に」も嘘!東京の2〜4日の検査数は3000件未満
行楽地や繁華街では人出が増加しているのに、「人流については間違いなく減少している」と言い切るというのは、デタラメにも程があるではないか。
しかも、菅首相は「きょうの数字はみなさんご承知だと思いますけども」などと新規感染者数に言及した上で「人流が減少した効果が(感染者数にも)出始めてきている」と口にしたのだ。
たしかに本日の新規感染者数は東京都で621人、大阪府で668人だったが、東京の場合、本日公表された検査人数は5534件で、昨日4日はわずか2947件、3日2958件、2日2942件と3000件にも届かない数字で推移してきた。大阪も1〜3日は1万件を超えていたが、4日は7781件、本日5日も6465件と1万件を下回っている。ちなみに大阪府の検査数は、東京都では含んでいない高齢者施設などの集中的検査の数字も入れて公表されているというから注意が必要だ(「女性自身」ウェブ版4月15日付)。
ゴールデンウィークの影響で検査数自体が減っているのだから、感染者数も低く出るのは当たり前で、実際、東京都の本日の陽性率は9.1%、大阪府も10.3%と高くなっている。
しかし、菅首相は検査数が少ないために感染者数が少なくなっているだけなのに、「人流が減少した効果が出始めてきている」などと語ったのだ。
こんなデタラメの分析しかできない総理が、コロナ対策の陣頭指揮をとっている……。あらためてその事実に背筋が凍るが、さらなる問題は「今週中に判断する」と菅首相が述べた緊急事態宣言の解除日についてだ。
本日夜に配信された朝日新聞デジタルの記事によると、政府では11日までとしていた緊急事態宣言の期限について延長する方向で調整に入り、〈延長幅は、2週間から1カ月とする案が浮上している〉という。