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菅政権がNHK経営委員会人事で「わきまえない女」排除! 番組介入の議事録公開を求めた女性委員を再任せず“女減らし”を強行

かんぽ不正を擁護し番組介入した森下俊三が委員長に再任、議事録公開を主張した佐藤友美子教授がクビに

 報道の自主自律の原則を守るでもなく、不正を追及する現場を守るでもなく、ましてや視聴者の知る権利を守るものでもなく、むしろ文書の改ざんに隠蔽、放送法違反の番組への直接干渉といった安倍・菅政権そっくりの不正をおこなう……。まったく腐りきっているとしか思えないが、この議事録を昨年の段階から「全面開示すべき」と訴えていた者がいた。経営委員会の委員だった佐藤友美子・追手門学院大学教授だ。

 昨年分のNHK経営委員会の議事録を見ると、「開示すべし」という答申が第三者機関から出たことについて、森下委員長は「もともとこの内容は非公表を前提として行った意見交換であることから公表すべきではないとの結論」などと議事録は公開しない姿勢をみせるのだが、対して佐藤委員は「非公表での議論が否定されてしまっていると見たほうがよいのではないか」「議事録をできれば一部と言わずに公表するほうがよい」「透明性を担保し情報開示をしていくという私たちがつくった組織のシステムにノーと言うことになり、大きな自己矛盾となってしまう」と議事録の開示したほうがいいと主張。こうした佐藤委員の主張に、森下委員長は「それを言い出したら非公表の議論は一切できません」などと強固に反対したのだ。

 そして、2020年7月7日におこなわれた会議では、佐藤委員だけが議事録の全面開示を求め、残りの全員は「国会などで話している内容と整合性を取った骨子だけを公表」という、事実上の非公表案に賛同したのである。

 番組内容に干渉した自分の発言を隠蔽しようと必死になって議事録の全面開示に猛反対する森下氏に委員長の資格などないが、そんななか、透明性の担保を求める佐藤委員の主張は極めて真っ当と言えよう。

 ところが、総務省、菅政権は森下委員長を再任させる一方で、議事録の全面開示を求めた唯一の真っ当な委員だった佐藤氏を、再任させず、経営委員会から外して国会に人事案を提出したのである。

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