「姓を自分で選択」というだけで「左傾化」「家族の絆破壊者」呼ばわりする極右カルト
「姓を自分で選択したい」というだけなのに、それを「左傾化」「家族の絆を壊し、日本の達の未来が危うくなる」などと騒ぎ立てる──。こんなあからさまな反対の主張をおこなってきた人物を、自民党は「ニュートラルな方」と言い、女性議員を排除する理由にしたのだ。まったくふざけるにも程があるだろう。
しかも、このふざけた態度は自民党だけではなく、菅政権の問題でもある。夫婦同姓の強制はこの国のジェンダー平等の遅れを象徴する大きな問題のひとつだというのに、菅義偉首相は選択的夫婦別姓に反対して地方議会に圧をかけていた事実が判明しても丸川珠代氏を男女共同参画担当相に据えたままだからだ。
自民党に政権を任せているうちは、性差別の是正など夢のまた夢。むしろ、今回の「ニュートラル」問題が象徴するように、男性中心主義を肯定することで社会における性差別もさらに助長されることになる。「害悪」としか言いようがないだろう。
(編集部)
最終更新:2021.03.13 05:01