石原伸晃は岸田文雄、根本匠らとともに東京医科歯科大学附属病院のコロナ診療センターを「視察」していた
ようするに、石原氏が入院できたのは、国会議員だからでなく、病院にコネがあったからだと主張したのだ。
この田崎氏の発言には「それがまさに特権だろ」「これで擁護したつもりか」というツッコミが殺到したが、当然だろう。
そもそも、すべての国会議員がすぐに検査でき、無症状でもすぐに入院できるなんて、誰も言っていない。本サイトの先日の記事でも指摘したが、同じ自民党の安藤高夫衆院議員は、喉の痛み以外に症状がなかったことから自宅療養となっているし、立憲民主党の小川淳也衆院議員(49歳)は、39度以上の高熱が出たにもかかわらず、東京都の相談センターに紹介された発熱外来まで1キロ歩いて検査を受けたあと、帰宅。保健所から「高熱なので入院したほうがいい」という連絡を受けてようやく入院措置となった。また、年末にコロナに感染した共産党の清水忠史衆院議員も、発症からしばらく検査を受けられず、入院もできなかったと明かしている。
そんななか石原議員が特権的な扱いを受けたことに、国民は怒っているのだ。しかも、その「コネ」はたんに石原家の知り合いというレベルではなく、明らかに国会議員という立場を利用したものだ。
というのも、石原議員は、今回、即検査、即入院させてくれた国立大学法人東京医科歯科大学附属病院のコロナ外来診療センターを昨年10月、「国会議員として視察」していたからだ。
東京医科歯科大学附属病院のHPに載っている過去の「お知らせ」をチェックしていると、こんなニュースリリースが掲載されていた。
〈9月17日にスタートした「コロナ外来診療センター」を、衆議院議員6名(岸田文雄先生、石原伸晃先生、根本匠先生、盛山正仁先生、平口洋先生、畦元将吾先生)の皆様が2020年10月2日に視察されました。
「コロナ外来診療センター」は、地域の病院からの紹介患者さんを中心に、コロナウイルス感染症疑い関連についての外来診療を行うセンターで、今秋以降の感染拡大が心配される中で、地域の皆様のニーズに即した医療を提供してまいります。〉
そして、文章の下には、診療センターで医師らから話を聞いている石原元幹事長の姿が写はっきりと写っていた。