それでも会見を開かない菅首相の姿勢に御用新聞の産経新聞までが批判
だが、さらに絶句させられたのは、菅首相が本日、記者会見をおこなうこともなく、ぶら下がり取材で済ませたことだろう。
新規感染者数が過去最多を更新しつづけても、2000人の大台を超えても、菅首相はいまだに一度も新型コロナ対応にかんする記者会見をおこなっていない。これには政権擁護の御用メディアである産経新聞でさえ、「首相、感染拡大でも記者会見開かず」と批判的な記事を掲載したほどだ。
しかし、それでも菅首相はきょうも会見をおこなわなかった。そればかりか、本日おこなったぶら下がり取材で「国民のみなさんにさらにお願いをさせていただきたい」と言って打ち出したのは、相変わらず「会食の際のマスク着用」「手洗い」「3密回避」だった。
その上、記者から「タイミングは遅くはなかったですか?」「『GoTo』の一時停止はいつからどこで始まるんですか?」という質問が飛んだのに、それを無視して立ち去ったのだ。
コロナ対応でアベノマスクを打ち出し、その「無為無策」っぷりを露呈させた安倍晋三・前首相の会見は、「空前絶後」「一気呵成」「不屈の覚悟」「日本全体が一丸」だの威勢ばかりがいいだけの空疎な言葉が並ぶという、とても褒められたものではなかった。しかし、その安倍首相を継承した菅首相は、会見自体をおこなわないというありえない手に出た。しかも、菅首相は「GoTo」推奨という感染拡大防止の逆をゆく「恣意的な判断」を強行し、いまなお「自助」を国民に押し付けている。3連休のあと、一体この国の状況はどんな事態に陥るのか。ただただ恐怖しかないだろう。
(編集部)
最終更新:2020.11.21 11:26