百田尚樹は「大統領選挙の不正うやむやで日本の左翼政党は「よっしゃー!」となる」と妄想
門田氏の目にはもはや現実とはまったく別の世界が見えているようだが、同じような暴論を展開しているのが、ほかでもない作家の百田尚樹氏だ。百田氏が最も失笑を買ったのは、まだバイデン当確の出ていなかった11月6日未明に、こんなツイートをしたことだった。
〈★★百田尚樹の大予言★★
アメリカ大統領選挙はいくつかの州で不正が見つかり、開票をやり直して、不正票が無効となり、その結果、トランプの再選が決まる。
今、正義は瀕死の状態だが、必ず蘇る。
もし正義が死ねば、4年後、アメリカはまったく違う国になっている。
日本、考えるのも怖いよ〉
トランプを真顔で「正義」だというツイートを読まされたこっちが怖くなるが、しかし、バイデン勝利が確定した後も百田氏の姿勢はまったく変わっていない。
10日には赤羽一嘉国交相がトランプ批判したのに対し、〈アメリカ大統領選挙史上、最も大規模な不正疑惑の事象が現れた選挙に対し、大統領が不正を訴えると、独裁者呼ばわりか…。もし、不正が明らかになったら、彼はどうするつもりだろう〉と噛みつき、その後も「不正ガー」「不正ガー」と叫び続けている。
〈神でない私には真実はわからない。しかし、人間としての私は、今回のアメリカ大統領選挙には大掛かりな不正があったと思っている。〉
〈私は、トランプ大統領はアメリカの歴史に残る大統領になると思っている。
その男がこんな形で大統領の座を追われるのはおかしい!〉
〈私は今回のアメリカ大統領選挙は大規模な不正があったと思っている。
それをモリカケ追及していた立憲の連中と同じだと言われたら、違う!とはっきり言う。なぜなら、もし司法の捜査と判断で、不正はないとわかったら、きちんと納得する。不正を疑う権利は誰にもあるはずだ。〉
“俺が不正を疑ってるんだから不正だ”とは無茶苦茶な論理だが、百田氏はさらに、日本のメディアや選挙に対しても陰謀・妄想をふくらませる。
〈アメリカ大統領選挙の不正が明らかになることなく、このままうやむやになれば、日本の左翼政党と地上波テレビは「よっしゃー!我々もやるぞ」となりそう。〉(11月14日12時35分)
〈「戸籍制度をなくせ!」と言う元政治家がいたが、その裏にはもしかしたら、選挙のこともあったのかもしれない…〉(11月14日12時45分)
さらには不正主張を批判するツイートに対し、〈私はアメリカの警察官でも検察官でもないんや〉〈君に迷惑をかけたか?不正と言ってるのは私だけじゃないんだが、君、全員にリプ送ってるの?〉と逆ギレする始末だった。