櫻井の「なぜアベノマスクつけない」にヘラヘラ笑いながら「暑いから」としか答えられなかった菅官房長官
500億円もの税金を費やし、「効果はある」と言いはっているのに、実際にアベノマスクをし続けていた政権幹部は安倍首相と、安倍首相に後継指名してもらいたいと必死の岸田政調会長くらいのもの。とくに、菅官房長官は会見で何度もアベノマスクを「必要なもの」「効果がある」と強調していたのに、自分はなぜ使わないのか。
しかし、それに対する菅官房長官の言葉は唖然とするものだった。櫻井よしこ氏が、最後に笑みを浮かべながら「なぜ、なさらなかったの?」と迫ると、菅官房長官はしどろもどろになりながら、まず、こんな答えになっていない答えを口にしはじめる。
「あの、いわゆる、マスクをするということは、まさに感染防止になりますから、当然マスクをします。で、布マスク……」
これを受けて、櫻井氏が「うん、いいですよお、これ、何回も使えるから、本当に」と皮肉たっぷりに迫る。すると、菅官房長官はヘラヘラと媚びた、しかし弱々しい笑いを浮かべながら、こう語ったのだった。
「ほんとに、布マスクって使ってないんです。あの暑くて、暑そうで」
はぁ? 500億円もの税金を投入して、国民には効果があるから是非使えと迫りながら、自分は「暑そうだから使わない」とは……無責任にもほどがあるだろう。
こんな人物が総理大臣になったら一体どういうことが起きるのか、容易に想像できる。国民だけに負担を押し付け、自分たちと自分たちのお友だちは特別扱い。問題になっても、責任を取らず知らんぷりする。まさに安倍首相の政治がそのままそっくり引き継がれることになるはずだ。
しかも、この櫻井氏とのやりとりで菅官房長官が見せた醜悪な本質はもうひとつある。それはマスコミや野党に対して高圧的な姿勢で「指摘は当たらない」「質問の答える必要ははない」と追及を封じ込めている菅が、安倍首相の後見人である極右ジャーナリストに迫られると、あんな情けない態度で本音を簡単に漏らしてしまったことだ。
まさに「強きに媚び弱きを挫く」見本のような態度。いずれにしても、こんな人物を絶対に総理大臣にしてはならない。
(野尻民夫)
最終更新:2020.08.12 06:39