読売テレビと吉村知事のべったりの関係! 他局とは比べ物にならない30本以上の番組に出演
それにしても、テレビ局がなぜ、こんなインサイダー取引を引き起こしかねない事前の情報漏洩を受け、その煽動に全面協力したのか。だが、これは起こるべくして起こった問題とも言える。というのも、『ミヤネ屋』を制作・放送する読売テレビは、吉村知事を持ち上げてきたメディアのなかでも、とりわけ礼賛報道をつづけてきたテレビ局だからだ。
そのことは、吉村知事のテレビ出演回数からもはっきりしている。大阪府HPが公開している「知事の日程」を確認すると、吉村知事の3〜7月のあいだのテレビ出演番組数は83本にもおよぶが、そのうち読売テレビの番組は、『ミヤネ屋』と『かんさい情報ネットten.』、『ウェークアップ!ぷらす』がそれぞれ8回、『あさパラ!』が5回のほか、『そこまで言って委員会NP』や『上沼・高田のクギズケ!』など、ダントツの出演数。その総数は32本にものぼるのだ。次点の毎日放送が13本、フジテレビ(BSフジ含む)が8本であることを考えても、飛び抜けた数字だ。
そして、吉村知事が「兵庫・大阪間の移動自粛」「ワクチン開発」「大阪モデル」「K値」などなど、「やってる感」アピールのためだけのデタラメなパフォーマンスを繰り広げるたびに、これらの番組では無批判に「さすが吉村知事!」「吉村さんでよかった」と礼賛しつづけてきたのだ。
こうした読売テレビと維新の馴れ合いは橋下徹時代から繰り広げられてきた光景ではあるが、その結果、市場や株価の大混乱を招いただけでなく、医療現場でのうがい薬の不足、健康被害の危険性という国民の健康を脅かしかねない重大問題を引き起こした。テリー伊藤の暴露を受けて、吉村知事の責任だけではなく、『ミヤネ屋』や読売テレビの責任も同時に問われなくてはならないだろう。
(編集部)
最終更新:2020.08.12 09:55