説明責任も果たさず、百田尚樹、櫻井よしこら極右仲間とテレビの話題で盛り上がる安倍首相
つまり、「桜を見る会」という税金で功労者をもてなす場に、安倍首相が百田氏や有本氏といった「ネトウヨのアイドル」を大量に招待していたことが問題追及の端緒だったとも言えるのである。いや、そもそも「桜を見る会」の最大の問題点は自民党が組織として選挙運動に利用しようと地元支持者の接待をおこなっていたことだが、百田氏や有本氏をはじめとする安倍応援団ジャーナリストや文化人を大量に招待してきたことも、この私物化問題の同一線上にあり、まさに「桜を見る会」問題の象徴と言ってもいいような面々だ。
にもかかわらず、安倍首相は疑惑追及から逃げるばかりか、その“問題の招待者”たちとこのタイミングで会食をおこなうとは──。ようするに、反省どころか、国民に向かって堂々と開き直ってみせたのだ。
しかも、百田氏は、あるTwitterユーザーがこの会食を〈ネトウヨの文化人とともに、改憲についてでも話し合ったのか〉とツイートすると、それを引用してこう投稿した。
〈ブー!
話題のテーマは「探偵!ナイトスクープの今後について」や。
総理も松本人志新局長に大いに関心を持たれていた。〉
また、有本氏もこの投稿にこう返信した。
〈久しぶりに楽しい会食でしたね。総理と百田さんの掛け合いに笑い過ぎてお腹が痛くなりました。いずれお二人でコンビを組まれてはどうかと思います。〉
血税を地元有権者やお友だちの接待に使っていたのではないかと国民が疑念の目を向けている最中に、“身内”でバラエティ番組の話題で楽しく盛り上がる。はっきり言って、これだけでも十分、総理大臣の行動として批判を受けても何ら不思議ではないだろう。