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安倍首相が百田尚樹、櫻井よしこら極右仲間とフレンチ会食の開き直り!「桜を見る会」お友だち招待が批判を浴びているなかで

記者クラブのキャップが「桜を見る会」問題のさなかに安倍首相と懇談

 ともかく、完全に国民は安倍首相に舐められきっていることがこれではっきりとしたが、問題はこれだけではない。もうひとつの問題は、メディアも国民を舐めきっているのではないか、ということだ。

 というのも、この極右友だちによる「安倍首相を慰撫する会」の前日、20日の首相動静を見てみると、こう記載されているのだ。

〈午後6時34分、官邸発。同39分、東京・平河町の都道府県会館着。同所内の中国料理店「上海大飯店」で内閣記者会加盟報道各社のキャップと懇談。〉

 安倍首相は18日以降、総理在任期間が憲政史上最長となった件と本日のGSOMIA問題以外では記者のぶら下がり取材に応じておらず、記者会見を開こうともしていない。しかも、15日におこなった約20分のぶら下がりも、わずか10分前に連絡してきて不意打ちで開くという小狡さ全開のものだった。つまりこの間、安倍首相はマスコミを利用して「説明責任は果たした」という既成事実をつくっただけで、まともに取材に応じてはもらえていないのだ。

 だというのに、記者クラブの各社キャップが揃って安倍首相を囲んで懇談をおこなう──。たしかに記者クラブとの懇談会は定期的におこなわれているものではあるが、現場の記者たちはいま、安倍首相に完全に見下され、利用され、その後はまともに取り合おうともされていない。どう考えても、懇談会の主催が官邸であれ内閣記者会であれ、キャップたちは抗議の意味を込めて、ボイコットあるいはキャンセルすべきだったのだ。

 だが、記者クラブ加盟社キャップたちは、それをしなかった。実際、この行動に現場の記者たちは納得がいっていないようだ。新聞労連の南彰委員長は21日、こうツイートしている。

〈全国の記者からやり場のない怒りの連絡が1日中押し寄せる。政治部記者からも。悔し涙を流す人もいる。
この懇談は市民とメディアの間をまたもや引き裂いた。
市民に信頼される報道を目指して頑張っている記者の心を折れさせていくメディアの上層部の意識って何なんだ。〉

 説明を求める声から逃げる安倍首相と、説明しない首相に抗議の意思さえ示さず円卓を囲むマスコミ……。森友・加計問題でも指摘された安倍首相による「国家の私物化」が繰り返され、いままた疑惑が噴出しているというのに、マスコミがこの体たらくではまた安倍首相は責任をとることなく逃げ切るだろう。

最終更新:2019.11.22 09:49

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