三原に、青山繁晴、杉田水脈も…自民党女性局役員の顔ぶれには「極右議員トーナメント」の声
こんな思想の人間が“政権”与党の国会議員を務め、自民党で女性政策に取り組む女性局長だというのは戦慄が走るが、しかし、問題は三原議員だけではない。
前述したように、三原議員の「私たちは政権を握っていない」「政権を握っているのは総理大臣だけ」発言は、11月1日に自民党女性局のツイッターアカウントが〈お待たせいたしました❣ 私たち #自民党女性局 の役員たちをご紹介いたします まずは組織図から!〉として、女性局の組織図を所属議員の写真入りで紹介。この顔ぶれについて、ユーザーから非難が殺到したことが発端だった。
しかし、その組織図を見ると、これがまあ本当にとんでもないのだ。何しろ、女性局長が三原議員(4回目)、女性局長代理に“ネトウヨの尊師(グル)”青山繁晴参院議員、研修部部長兼事務局長兼web会議担当にツイッターで野党叩きのフェイクを拡散している小野田紀美参院議員が並び、さらに「生産性」発言をはじめ数々のヘイト発言で知られる杉田水脈衆院議員や夫の河井克行・前法相とともに公選法違反疑惑渦中の河井あんり参院議員なども名前を連ねている。
これが女性問題に取り組む女性局……。 むしろ安倍首相のお気に入り、取り巻きの極右カルト議員を並べただけではないか。実際、この組織図について、ツイッターではこんなツッコミの声が上がっていた。
〈地獄の「極右議員トーナメント」かと思った。〉
〈鉄砲玉一覧表にしか見えない〉
〈名誉男性一覧表ですね〉
〈安倍晋三の喜び組だらけ〉
どれもこれも思わず膝を打ちたくなる、言い得て妙なツッコミばかりだが、恐ろしいのは、これ、たまたま女性局にだけ当てはまる話ではないことだ。
自民党はいま、あらゆる部署で、安倍首相に心酔し、安倍首相が総理大臣という立場上表立っては公言できないその極右ヘイト思想を鉄砲玉として発言する人間が優先的に公認を受け、党内で重宝され出世していく構造になっている。
ようは、自民党全体が「極右議員トーナメント」「安倍首相の鉄砲玉一覧表」状態なのだ。
その意味で三原議員の言った「政権を握っているのは総理大臣だけ」というのは、小学生の社会のテストなら0点だが、現状認識としてはあながち間違いではない。
極右思想に凝り固まり、おともだちの利益のことばかり考えている総理大臣と、その総理大臣に心酔しているだけで、日本が民主主義国家で議員内閣制を採っていることすらわかっていないような知識しか持ち合わせていない国会議員だらけの政党に、この国の政治は完全に乗っ取られているのだ。
三原義員の発言はそのことをあらためて国民に教えてくれたと言っていいだろう。
(編集部)
最終更新:2019.11.04 09:19