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安倍首相がラグビー南アフリカ戦の後「夢のような一ヶ月間」と無神経ツイート! 2つの台風で被害受けた国民を無視する冷酷

安倍首相の避難所視察はわずか30分、4日もかかったのに段ボールベッド支援を自慢 

 言っておくが、安倍首相は台風15号について、いま現在にいたるまでただの1度もTwitterでメッセージを発信せず、被災地視察さえおこなっていない。これは初動対応を見誤り、被害拡大が伝えられても内閣改造を延期もせずに実施したことへの批判が高まることを避けるために無視しているとしか考えられないが、そうやって被災地を無視して、何事もなかったかのように安倍首相はラグビーワールドカップのお祭りムードをつくり出したのだ。

 そして、台風被害で大切な人を失った人も多くいるなかで発した、〈夢のような一ヶ月間〉というメッセージ──。しかし、この無神経さ、無責任さは、Twitter上だけのものではない。

〈夢のような一ヶ月間〉と発信した昨日、安倍首相は前述したように長野県の被災地を視察し、自身のTwitterアカウントでも写真付きでそのレポートをおこなっていたのだが、これがたんなる「やってる感」の演出であることはあきらかだった。

 たとえば、安倍首相は午後に長野市の北部スポーツ・レクリエーションパークと思われる避難所で子どもたちと「黒ひげ危機一発」に興じる場面や、避難者の話を神妙な面持ちで聞いているような場面の写真を投稿し、こう書き綴っていた。

〈長野市の避難所では、段ボールベッド、電気毛布などのプッシュ型の支援物資に加え、おもちゃなども届けられ、子どもたちの元気な笑顔に出会うことができました〉
〈時々刻々変化する現場のニーズを踏まえた生活支援に引き続き全力をあげるとともに、公営住宅など安心して暮らせる住まいへ、一日も早く移っていただけるよう、自治体とも協力して取組を加速していきます。〉

 しかし、動静を確認すると、この避難所にいた時間はわずか30分程度。しかも、〈段ボールベッド、電気毛布などのプッシュ型の支援物資に加え、おもちゃなども届けられ〉などとプッシュ型支援による災害対応を誇っているが、報道によると、この避難所に段ボールベッドが届けられたのは16日午後のこと。つまり、避難が開始された12日夜から約4日も経ってのことだ。

 高齢者や障がいを持った人にとっては必要最低限の段ボールベッドが避難から4日も経って配備されているようでは「迅速な対応」とはとても呼べないが、そうした問題点にはふれずに、安倍首相はただ成果を誇るだけなのだ。そして、繰り返すが、台風15号の被災地にはいまだに足を運んでさえいないのである。

 世界的な気候変動によって災害リスクは高まるばかりだが、そんななかで災害対応に本腰も入れず、被災地や被災者のことを無視してスポーツの日本代表の健闘にうつつを抜かし、〈夢のような一ヶ月間〉と言ってしまう総理大臣。災害対応の舵取りをこの男に任せていて、いいわけがないだろう。

最終更新:2019.10.21 11:31

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