「韓国のメディアは政権批判できない」に金慶珠が「報道の自由ランクは韓国63位、日本72位」
極めつきは、「韓国のマスコミには言論の自由がない」という批判が飛び出したことだ。30日放送の『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ)では、「政権がメディアに圧力」「テレビでは政権批判できない」と、批判しだす始末。安倍政権の言論弾圧体質や、政権とメディアトップの癒着、右へ倣えで政権の意向を忖度してきた自分たちの報道の自由の放棄を忘れたのか。
ちなみに、この日の『グッディ』では、前日『ゴゴスマ』で東国原英夫にひどいヘイト攻撃を浴びせられた金慶珠・東海大学教授が出演しており、韓国メディアの問題でこんな指摘をしていた。
「ちなみにね、国境なき記者団という世界的なNGOが、報道の自由ランキングっていうのを毎年発表しているんですけれども、韓国は63位(2017年の順位。2019年=41位)、日本は72位(2017年。2019年=67位)なので。まあ一概に『韓国は規制がすごくて、日本は言論の自由がある』とは言えないんですね。言論の自由というのは、目に見える形あるいは見えない形で様々に複雑な仕組みが機能するので。ただ韓国の場合、わかりやすくテレビ局、とくに政府が免許を出す方向には積極的には介入する傾向が見られると」
実際、日本のテレビの散々たる状況にくらべたら、閣僚候補のスキャンダルをしっかり追及し、ヒステリックな対応しかしない日本政府に対しても安倍政権の極右思想の問題から掘り下げ、国に怒りを向かわせることは間違いであると自制的に報じている韓国のメディアの姿勢のほうがはるかに真っ当だろう。
一方、この国のテレビはどうなのか。いま、ワイドショーが揃いも揃って嫌韓報道に染まりきっているのも、視聴者の受けがいいとか数字がいいとかそういう問題以前に、それが安倍政権の方針と合致し、安全だからだ。ようするに、韓国叩きという忖度報道をやっているだけなのである。
他国への攻撃に血道をあげるばかりで、自国の政治家スキャンダルも頬かむりするこの国のワイドショーには、恥を知れ、と言っておきたい。
最終更新:2019.08.31 01:19