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横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」62

山本太郎が安倍首相の“対韓国強硬姿勢”を「小学生高学年並み」と批判した理由! 国益上のマイナスを具体的に訴え

あくまでプラグマティックに対韓国輸出規制のマイナスを訴えた山本太郎

 そして、山本氏はプラグマティックな立場から、対韓国輸出規制がいかに愚策であるか、ということを強調した。

「世界的な外交のルールとして、あくまでも紳士的な対応を続けるということが大原則だと思います。けれども、当然、こちら側から言えば、『向こう側だって』という話は当然出てくると思います。けれども、こちら側が紳士的に対応を続けることによって、どちらが正しいのかを世界に判断していただく。世界的な機関に判断をしていただくチャンスはあると思うので、あくまでも国益を守るために、そのような行動、決定をし続けないといけないというのが私の考え方です。(安倍首相の広島での)記者会見をおそらくつまびらかに見た状況になったとしても、考え方は変わらないと思います。
 6兆円に及ぶ日本からの輸出という部分に関して歯止めがかかったり、他にも訪日観光客数で見たとしても韓国からのお客様は全体の2割。これは非常に大きい。デフレが20年以上続いてきた国で消費が弱っているなか、その消費の一部を支えてくれているのは(訪日)観光客であるのは間違いありません。その中の2割に影響を及ぼすようなことを、最終獲得目標も決まっていない、考えていないなかで、そのような振る舞いをすることは国益を毀損するものであろうというふうに思います」

「舐められてたまるか」的な小学生高学年並の対韓強硬外交に邁進する安倍政権(首相)に対して、山本氏は韓国への紳士的対応を続けることこそ日本の国益にプラスと訴えた。「勇ましく戦えば結末はハッピーエンド」という戦争漫画の読みすぎではないかと疑いたくなる安倍首相と、ナショナリズムを煽ることを戒める山本氏――どちらが日本の舵取り役に値する言動をしているのかは、明らかなのではないか。

 参院選でのれいわ新選組の躍進、そして日韓問題での主張と安倍首相への鋭い批判を目の当たりにすると、少なくとも貧困や格差に苦しむ国民の間では、安倍政権打倒の機運と山本太郎首相待望論がどんどん高まっていくだろうと思えてくる。安倍首相に真っ向から闘いを挑み続ける山本氏から目が離せない。

最終更新:2019.08.10 08:44

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