激戦区・新潟は「忖度政治」をこのままつづけるのかどうかが争点!
6日に新潟入りして塚田氏支持を訴えた菅義偉官房長官も櫻井氏の応援演説を紹介、首相と足並みを揃えた。「令和おじさん」として人気急上昇の菅氏は、安倍首相の令和命名の思いを「国民の皆様は生まれながらにして持っている小さなつぼみを大きく花咲かせられる時代をつくっていきたい」と紹介してもいたので、街宣後に直撃では「令和は忖度(議員を増やすため)の時代ですか」と声をかけたが、一言も反論しないまま新幹線に乗り込んだ。
一方の北海道・旭川出身の打越氏は「新潟生まれ、新潟育ち」を強調する塚田陣営に対抗すべく、人権派弁護士として弱者救済に取り組んできた実績をアピールした上で、中央や官邸のほうを向く忖度議員よりも県民に寄り添えると切り返し、安倍政治との政策の違いも訴えていた。
消費増税反対はもちろん、「本気の原発ゼロ」を掲げて原発再稼動に反対。「中央から押し付けられた最たるものが柏崎刈羽原発。再生可能エネルギーの利用促進で地域経済が発展する可能性がある」と訴え、県内を回るなかで耳にした戸別所得補償制度復活を望む農家の声も紹介。二階幹事長主導で土地改良事業費が増額されたために廃止された戸別所得補償制度復活も、目玉政策のひとつとして強調していたのだ。
12日には立憲民主党の枝野幸男代表が駆けつけて「隠蔽・改竄の安倍忖度政治を安定させていいのか」と応援演説をすると、14日にも地元選出の野党国会議員が勢揃いをして脱・忖度政治を訴えた。
「令和の時代に忖度政治を続けるのか否か」が争点に急浮上した新潟選挙区の結果が注目される。
(横田一)
最終更新:2019.07.19 12:03