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ミタパンも批判…自民党の「失言防止マニュアル」が酷い! LGBT差別への反省なく「強めのワードに注意」

三田友梨佳アナは「マニュアルが必要な時点で、国会議員の資質がない」

 実際、“失言防止マニュアル”では「リスクを軽減する3つの対策」なるものも記しているが、それは〈句点(。)を意識して、短い文章を重ねる話法〉だの〈身内の会合や酒席で盛り上がるような「トークテーマ」には要注意〉だの〈「弱者」や「被害者」に触れる際は一層の配慮を〉だのという、付け焼き刃にさえなっていないような指南だけ。しかも、もう1枚のペーパーでは、演説の際の心構えとして関西のバラエティ番組のやりとりを取り上げ、「聴衆を参加させる『関西準キー局型』演説」を参考にするように求める始末(日刊スポーツWeb版15日付)。これが政権与党の姿勢だというのだから、恥ずかしいにもほどがある。

 無論、この“失言防止マニュアル”に対しては疑義の声が殺到。御用メディアであるフジテレビの『FNN Live News α』ですら、メインキャスターを務める三田友梨佳アナウンサーが、このように苦言を呈した。

「必要なのはマニュアルではなく判断力なのではないでしょうか。言って良いことと悪いことの判断は、誰かに言われてではなく、自ら責任を持っていただきたいです。マニュアルが必要になる時点で、国会議員の資質とは一体何なのか、考えてしまいます」

 このミタパンの的を射た指摘は、Twitterで〈正論を言うミタパン〉というコメントつきで拡散され、17日21時現在、約2万7000リツイート、「いいね」は約11万もついている。

 こんな対策では、自民党議員の暴言癖がなくなることはまずもってないだろう。問題なのは、為政者が差別的な暴言を吐き、それを謝罪もせずに済ませたとき、その暴言は暴言ではないと社会にお墨付きを与えてしまうことだ。そして、「暴言の宝庫」たる安倍自民党がそうした問題にまったく無反省であることが、これではっきりとした。差別の再生産、社会への偏見の蔓延も食い止めるには、この思い上がった政党を与党から引きずり下ろすほかないのである。

最終更新:2019.05.17 10:09

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