佐藤浩市攻撃の安倍応援団がトーンダウン
ここにいたってもまだ、佐藤浩市を攻撃し、安倍応援団を擁護しているのは、著名人では、百田と同じ幻冬舎で著書を出版しているホリエモンが〈ほんと多くの人は文脈読めないんだよなー。佐藤浩市がひどいに決まってんだろ。。〉と一周遅れの間抜けな発言を口にしたくらい。少なくともネットでは完全に、安倍応援団の“言いがかり”という認識が定着した。
そして、その結果、“佐藤浩市許さん!”とばかりにわめき立てていた安倍応援団の連中は一切の訂正も釈明もしないままトンヅラ態勢に入っている。誤読を誘引する悪質な切り取りとともに佐藤批判をfacebookに投稿した火付け役の阿比留瑠比・産経新聞記者は、その後、facebookで一切この問題には触れず。14日〈一昨日夜から腰痛に加えて下痢と嘔吐が絶え間なく続き、目眩もして、まるで食中毒にでもなったかのように食欲が全くなかった〉と体調不良を報告。見城徹も13日朝に、佐藤攻撃をユーザーから批判され〈僕は[体制側]でも[反体制側]でもない。僕は単なる[個体]です。〉とツイートしたのを最後に、この件には沈黙。百田もリプに答えて〈映画の内容を批判なんかしていない。映画を見ないと言ったんや。観る・観ないは、わたしの勝手やろ〉などと呟くなど、完全にトーンダウンしている。
しかしだからと言って、安心はできない。目の前の結果だけ見れば安倍応援団のインチキが明らかになった形だが、マスコミでは、今回の炎上がさらなる言論の萎縮を生む可能性が非常に高いからだ。それを指摘したのが、きのう14日の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)だった。
番組では、まずVTRで佐藤の炎上騒動を紹介。VTRでは百田や見城社長らの名前は出さずに「ネットの意見」として批判コメントが取り上げられたが、一方、コメンテーターの青木理は「経過を見ていると、ネット上で一部の右派系のメディア人が『けしからん』としたことが炎上のきっかけ」と切り出し、こうつづけた。
「批判されている方々みなさんね、この『ビッグコミック』に載っている佐藤さんのインタビュー、わずか1ページなんですけども、読まれていないんじゃないか、あるいはとくに最初に指摘された方なんかは読解力が相当低いのかなと思っちゃうところもある」