瀧波ユカリと野木亜紀子も「働く女性vs専業主婦」対立扇動を批判
さらに、「#働く女性の声」というハッシュタグも拡散し、つっこんだ批判の声も上がった。
〈自分達の政策の失敗を、ありもしない妄想で「他人(働く女性)の声」のせいにするの止めてくれませんか?そんな事思ってないです。家事がどのくらい大変か、独身働く女の私も親の介護してるから分かってる。「僕ちゃん達無能でした」と正々堂々と謝れよ。だからって許すわけじゃない。#働く女性の声〉
〈#働く女性の声 が専業主婦の人を不公平だなんて思わないのは、女性が働く事の難しさを皆んな何かしら体感してるからだよ。
今私が働けてるのは、旦那の仕事が転勤ない、残業もほぼない、常に育児の当事者でいてくれる、両実家が近い、保育園受かった、会社が必要としてくれてるしサポートしてくれる…〉
〈いやもう、今1番ビックリしてるのは働く女性でしょ。急に「あいつが無職の専業主婦の年金半分にしろって言いました」って指差されてるんだから。 言ってねー思ってねー!むしろ専業主婦で家事と育児(場合によって介護)のプロしてる方々には尊敬しかないわ! 減らすな正当な報酬を出せ! #働く女性の声〉
〈「働く女性vs専業主婦」などと寝言を言う前に8年分の賃金データが廃棄された件についてきちんと国会で追及し、制度設計の見直しに繋げてほしい。祝賀ムードでスルーされているけれどとんでもないニュースだ。#働く女性の声〉
〈若者vs高齢者とか『働く女性』vs専業主婦とか、子持ちvs子なしとか…とにかく自分達の失策を市民同士の対立構造に持ってこうとする政府にキレてる。#働く女性の声〉
〈政治家のおじさんが年金溶かしたのを誤魔化すために働く女性と無職の専業主婦の対立を煽ってるようだけれど、働けと言いながら子育ては女の責任にして「女は生む機械」とか女性議員に「(そんなこといいから)はやく結婚して子供生め」ってヤジってたの私たちは決して忘れてないから。 #働く女性の声〉
一般のユーザーだけではない。この問題には、著名人や文化人も怒りの声をあげている。たとえば、『臨死!!江古田ちゃん』などで知られるマンガ家・瀧波ユカリはツイッターに〈「専業主婦vs働く女性」って対立構造作るのやめろ、ドチャクソ迷惑〉と投稿した。
また、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』で無償の家事労働を押し付けることを「愛情の搾取」と表現するなど、ジェンダーの問題を描いてきた脚本家の野木亜紀子氏もこうツイートしている。
〈これ元記事がマネーポストというポスト系の雑誌で『共稼ぎの妻や働く独身女性などから「保険料を負担せずに年金受給は不公平」という不満が根強くあり』が作文の可能性もあるが、少なくとも自分はそんな不満聞いたことがない。それよりも8年分の統計が破棄されたことに不満があるよ。〉
〈この記事、財源の不足が問題なのに「働く女性の根強い不満がある」と、あたかも女性同士の問題であるかのようにすり替えられているから疑問なのです。働く女性vs専業主婦という対立構造を勝手につくり、問題を矮小化しないでほしい。というわけで働く女性として異を唱えているのです。〉