野党攻撃のネトウヨサイトと自民党の関係が次々明らかに
まず、サイト「政治知新」のドメイン情報から、登録されている運営者名がT・Tなる人物であることが判明。その住所や携帯電話番号、Eメールアドレスなどが明らかになる。さらにこの人物のFacebookが見つかったのだが、そのなかにはこんな投稿がなされていた。
〈兄が出馬するので是非、ご支援の輪をお願いします。横浜市瀬谷区から神奈川県議会議員選挙に挑戦する「田村 ゆうすけ」34歳です。〉
この「田村 ゆうすけ」というのは、今月7日の統一地方選で当選した神奈川の田村雄介県議(横浜市瀬谷区)。2回目の当選となった田村議員は、自民党神奈川県連遊説局次長などを歴任。地元の横浜市といえば菅義偉官房長官のお膝元で、田村議員のHPには、「推薦者」として菅官房長官の応援メッセージとツーショット写真が掲載されている。
また、田村議員とT氏が同じ会社を経営していたことを指摘する声もあった。横浜に本社を置くT社(現在は破産)という会社の謄本がネット上にあげられたのである。本サイトも同社の登記簿をあらためて確認したが、それによると、まず田村議員が代表取締役に就任したあと、2014年にT氏が引き継ぐ形で代表取締役に就任していた。ちなみに、このT社の設立目的の欄には、「インターネットのホームページの企画制作」などに並んで、「無店舗型特殊風俗営業」という項目もあった。
いずれにしても、こうした事実が次々にネット上にアップされたことで、吉良議員に悪質なデマ攻撃を加えていた「政治知新」に、自民党県議の田村議員の弟が関与していることが確定的になってしまったのだ。
しかも、T氏のFacebookではもうひとつ驚愕の事実が明らかになった。3月15日、自らのFacebookに〈安倍総理の桜を見る会にご招待いただきました。ご案内いただいた関係者の方々には心より感謝です。〉の文言とともに、安倍首相主催の「桜を見る会」の招待状と、自分の名前が印字された封筒の画像をアップしていたのだ。T氏は自民党県議の弟というだけでなく、本人が「桜を見る会」の招待状をもらうほどに安倍政権と近い存在だったということなのだろうか。