12月26日にリパッケージで発売される『BDZ(通常盤)』
TWICEが炎上している。TWICEは先日『第69回NHK紅白歌合戦』への出場が決まり、K-POPガールズグループとしては初めての2年連続出場という記録をつくったばかりだが、そんな彼女たちが「慰安婦シャツを着ていた」としてネトウヨから攻撃を受けているのだ。
たとえば、元北海道議会議員の小野寺まさる氏はこのようにツイートしている。
〈【悲報】原爆Tシャツで日本人を敵に回したBTSがNHKの紅白落選!これは朗報だが、実は2回目の出場を決めたtwiceのメンバーのダヒョンさんが「慰安婦Tシャツ」を着ていたことが判明。このTシャツの売り上げは韓国の理不尽な慰安婦活動の資金源に…。NHKはこんな反日活動家を紅白に出場させるのだ〉
また、その他にもネット上にはこんな言葉が並んでいる。
〈韓国出身の人間を起用する時は常にこういうリスクあるからな〉
〈いや今からでも取り消せよ それくらいの矜持は示せよ国営放送〉
〈他の国で稼げないから日本に来るんだろうし上っ面だけだも親日に出来ないのかコイツら〉
〈日本嫌いなのにお金稼ぐ為に日本に媚売れる精神が理解不能ね〉
ネットニュースやまとめサイトも盛んに取り上げ、「BTSの『ミュージックステーション』キャンセルに続いて、TWICEも『紅白歌合戦』辞退か?」といった文脈ができあがっている。
これはBTS騒動の二匹目のドジョウを狙ったもので、その本質は、本サイトが以前から指摘しているように(BTSの『Mステ』締め出しの裏!)、BTS騒動と同じく「韓国ヘイト」である。
振り返れば、11月9日放送『ミュージックステーション』(テレビ朝日)のBTS出演キャンセルの裏には、レイシストに扇動されたネトウヨ層たちの電話攻撃があった。
たとえば、韓国人や中国人へのジェノサイドまでをも主張するレイシスト団体「在特会(在日特権を許さない市民の会)」元会長の桜井誠氏は、11月5日に更新したブログで『ミュージックステーション』のスポンサー企業に“電凸”する旨を告知。また、ブログの読者にも同様の行為を行うように煽っていた。
在特会はこれまで、原爆ドーム解体を主張したり、8月6日に核武装推進を訴えたデモ行進を行うなどしてきた。本当に原爆や核の問題を考えているというのであれば、問い糺されるべきは、ただ単に原爆の写真がプリントされていたTシャツを着ていただけのジミンではなく、桜井氏自身ではないか。
そして、K-POPアーティストを韓国叩きの道具にしている連中の化けの皮が剥がれたのが、BTSによる謝罪の声明と、その謝罪を受け入れた日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の一連の動きに対する反応である。
11月14日、BTSの所属するBig Hitエンターテインメントは、〈当社所属の全アーティストの活動において、戦争および原爆等を支持せず、これに反対し、原爆投下により被害に遭われた方を傷つける意図は一切なく、今後もないことを明らかにいたします〉と、原爆に対する考えを明らかにし、さらに、〈当社が事前に十分な監修ができず、当社のアーティストが着用するに至ったことにより、原爆被害者の方を意図せずとも傷つけ得ることになった点はもちろん、原爆のイメージを連想させる当社アーティストの姿によって不快な思いを感じ得た点について心よりお詫び申し上げます〉と謝罪した。
またさらに、Big Hitエンターテインメントは、単に声明を発表するだけにとどまらず、事務所の代表者が日韓の被爆者団体に直接出向いて説明と謝罪をしている。