杉田水脈議員の差別を容認し、増長させる安倍首相の責任
「笑顔」で杉田議員が現れたということは、安倍首相も杉田議員がやってくることは承知しており、さらには同席することに躊躇いがないということを示している。つまり、杉田議員は何の反省もしておらず、安倍首相もまた杉田議員の言動をまったく問題視していなかったのだ。
しかも、だ。安倍首相は杉田議員の辞職を求めるデモに対して、「彼女はそんなに有名じゃないのに、なんでみんな騒いでいるんだろうね」と語っていたという。──有名かどうかの問題ではなく、為政者が生産性という基準で人の価値を切り分けたこと、その暴論に対して批判が集まっているのに、その意味が安倍首相はどうやら何もわかっていないらしいのだ。
本サイトでは何度も言及してきたが、そもそも杉田議員は、慰安婦問題を否定したり朝日バッシングを繰り広げたことで極右政治家として名をあげ、安倍首相はそうした言動を「素晴らしい」と評価して自民党に引き入れた張本人。稲田朋美や和田政宗らと同様、総理大臣という立場上、自分では言えない歴史修正や報道バッシングなどの“本音”をズバズバと発言・発信してくれる人物として自民党に招き入れたのだ。
ようするに、安倍首相のガス抜き要員であり、ネトウヨの支持拡大要員である杉田議員を辞めさせるような考えは、安倍首相にはハナからないのである。
あからさまな差別主義者を無反省にのさばらせる安倍自民党。杉田議員の責任問題は、まったく終わっていないのだ。
(編集部)
最終更新:2018.10.24 09:29