台風対策もやらず、石破茂との討論からも逃げ、『徹の部屋』の再現
繰り返すが、台風21号が四国・本州に接近していた3日の夕方に、公邸で『虎ノ門ニュース』用の収録を行い、46分も時間を割いた。災害対策本部会議にはわずか9分しか出ないのに、DHCテレビには移動も含めて約1時間も使うって……。例の「赤坂自民亭」のときもそうだったが、結局この男は、国民の生命や生活よりも、お仲間の応援団にいかに慰撫されるかが大事なのだろう。
思い出してみれば、去年の総選挙告示日2日前にあたる10月8日にも、安倍首相は、幻冬舎の見城徹社長がホストを務めるネット番組『徹の部屋』(AbemaTV)に生出演。見城氏から「ずーっと安倍さんのファン」「日本の国は安倍さんじゃなきゃダメだ」「世界が外交においても認めている総理大臣は誰もいない」「(独裁と呼ばれるのは)あまりにも実行力がありすぎるからだよ」「すごくハンサムですよ。内面が滲み出ているお顔ですよ」などと歯が浮くようなヨイショを連発されてご満悦だった。
そして今回の総裁選にあたっても、海外出張を言い訳につかって石破氏との公開討論から逃げながら、告示直前にネトウヨ番組に登場する。いやはや、これはネトウヨや応援団という自らの支持層へアピールしているというよりも、何を言ってもきびしい指摘や批判をされず、ひたすら神のように崇め奉ってくれるお仲間に囲まれることで癒されようとしている。そうとしか思えない。
ネトウヨ番組に嬉々として出演するセンスのヤバさはもちろん、こんなメンタルの人間が何年も総理大臣をやっているという事実。もはや、この宰相に「国民の方を向いてくれ!」と懇願しても無意味だろう。大好きなネトウヨや極右文化人たちと戯れるのはお好きにどうぞ。だが、せめて総理を辞めてからにしてくれ。
(編集部)
最終更新:2018.09.05 08:59