安倍政権の災害放置を批判せず「批判封じ」するのは、安倍ポチそのものだ!
なのに、志らくは「飲むわけがない」と最初から決め打ちして、その上、「感情だけで怒ってても」などと話をすり替えたのだ。これのどこが「自民党批判」だと言うのだろう。その上、「原因を究明する事が大事」ともっともらしく言うが、安倍首相が「災害対応よりも総裁選の選挙運動」を優先させたことは明白で、究明もへったくれもない。いや、志らくの主張は、まるで「気象庁の警告の出し方が弱かったから自民党に届かなかったのでは」とでも言い出さんばかりのものだ。
しかも、志らくは番組でも「野党の人たちなんかも『国民を無視してる、冗談じゃない!』って言うけどいまそんなときじゃない」「揚げ足をとっている場合ではないですね」などと野党批判をもち出し、今回の反論でも〈最近はあまりに野党が酷いから野党非難をしているに過ぎない〉と述べている。だが、自治体や省庁の指揮を執る政府に対し、そこに問題はないかを批判的に指摘するのが野党の仕事であって、志らくは「安倍政権の傀儡野党になれ」と言っているようなものだ。
ようするに、春蝶にせよ志らくにせよ、やっていることは、安倍政権の「あり得ない対応」に対する責任は問わず、「政府は災害対応を最優先させて」と申し出までしている野党になぜか批判の矛先を向け、もともとの安倍政権への批判を打ち消しているだけなのだ。言っておくが怒っているのは野党だけじゃなく、多くの一般国民だ。安倍政権の初動の悪さと被害の大きさを考えれば、野党にはもっと強く追及してもらいたいくらいである。
今回の災害対応にかぎらず、国会の審議や森友・加計問題でも同じ光景が繰り広げられてきたが、国民の命に直結する災害対応への批判まで野党攻撃で封殺しようとするとは、罪深いにも程がある。こんなことでは、この災害大国にあって政府に当たり前の対応を求めることさえ「非国民」などと非難される日がやってくるのではないか。そんな不安さえ感じずにはいられない。
(編集部)
最終更新:2018.07.13 09:34